カメラ大好きおばあちゃん

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「歯」と「口」の健康アラカルト

2015年08月06日 | その他
毎日新聞 (掲載日不明)

厚生労働省の調査によると、65歳以上の認知症高齢者は予想を超えて増加しており、2012年の時点で462万人に達しています。さらに軽度認知症と推察される400万人を加えると、実に65歳以上の4人に1人が認知症とその予備軍となっています。つまり、認知症は誰もがかかりうる病気と言っても過言ではありません。
ここで興味深い報告があります。認知症を発症していない65歳以上の4425人を対象に、その4年後を追跡した結果、ほとんど歯が無いうえに義歯を使用していない人は、 20本以上歯が残っている人の1・85倍も認知症になるリスクが高いことが分かりました。 認知症 の人はお口の手入れが出来ないので歯が少ないのではなく、実は歯が少ないから認知症になっていたのかも知れません。
しかし、「既に歯が少ないから認知症から逃れられないのでは‥‥」 と落胆しないでください。殆ど歯が無くても、20本以上残っている人と大差ない程度まで発症リスクを抑える簡単な方法があります。それは義歯を使用することです。それだけで4割近くも発症リスクを抑えられるのです。 さらには、 かかりつけ歯科医院がない人は、 ある人の1・44倍も認知症になりやすく、 すでに認知症を発症していても、お口の手入れを続けることで、認知症の進行が抑えられたと言う報告もあります。
しっかり噛めるということは、脳への血流を増やして記憶をつかさどる脳神経の活性化を促すうえに、 認知症リスクをさげる野菜や豆類をバランスよく食べられるので、こういった結果に結びついているのでしょう。
ぜひともみなさんも、 かかりつけ歯科医院へ定期受診し、口の健康からできる認知症対策に取り組んでください。 (歯科医師会学術会)