この施設が出来てもう4~5年になりますが、一度訪れたいと思っていました。この度「大阪版画百景」という企画がありましたので、初めて行って見ました。
アートやデザインなどの創造力で、 大阪という都市を元気にすることを目指して2012年4月に開館しました。
enocoは新しい施設ですが、建物は古い歴史を持つ近代建築です。 1938(昭和13年)に建てられたものを、コンバーション(用途変換)しました。 そしてenocoのある江之子島というエリアも、大阪近代化の歴史にとってとても重要な場所です。
江之子島という町名通りかつてこの地は文字通りの島でした。1874(明治7)年、初の本格的な大阪府庁舎がこの地に建てられました。西洋の古典様式に倣った重厚な建物は、「江之子島政府」と呼ばれ名所となりました。大阪市庁舎も最初は江之子島に設けられ、この地はかつて大阪の行政の中心地でした。 木津川の対岸には川口居留地があって、 洋館が立ち並ぶモダンな街は文化の発信地となりました。
1926(大正15)年、 大手前に新しい大阪府庁舎が完成して行政機関は移転し、 空き家になり大阪府工業奨励館が設けられました。enocoの建物はこの工業奨励館の付属棟として1938(昭和13)年建てられた工業会館です。元の府庁舎は空襲で焼失してしまいました。
残った増築棟は、 大阪における数少ない戦前期のモダニズム建築として、貴重な存在になっています。(enocoパンフレットより)
地下鉄中央線阿波座駅
会場内は撮影禁止
阿波座駅 恐怖の階段‥(-_-;)