キッチンアドバイザーのお悩み解決!「ミセスのミカタ」

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Triangle

2011年05月08日 | 快適キッチンのミカタ
 

今回は キッチン本体の長さと 理想的なスペースの配分について です。

システムキッチンなどで スタンダードな幅(長さ)は 255センチです。

その中でコンロ部分75センチ シンク部分 80~90センチ 調理部分90センチ(上部からみた寸法)に配分されます。
この中で 一番重視したいのが 調理部分のスペースです。
最低でも60センチは確保したいものです。
まな板をおいて作業したり 配膳したり 
食器洗い乾燥機がない場合は 洗いカゴも配置しなければなりません。

賃貸住宅などのキッチンでは 255センチより小さく 
調理スペースは45センチくらいの時もあります。
そんな時は 洗いカゴも置けず 配膳にも狭いので 悩みます。

先月 ある賃貸アパートのキッチンを見させていただき 
ヒントになったことがありました。
コンロ部分をいれても 180センチのキッチンで 
調理部分は45センチですが、
すごくスッキリして ゴチャゴチャしていません。
洗いカゴとまな板がないことで スッキリしていました。
どーしてる

 
ちょうど キッチンの調理スペースから 
斜めに45度くらいの位置に 
背の低い冷蔵庫があり、その上に
小さな食器乾燥機を置き 
洗いものは(まな板も)一度調理スペースにあげ → 食器洗い乾燥機に入れる  


乾燥機は70度~80度なので  
カゴに放置して自然乾燥するよりも
衛生的で殺菌作用もあり
風邪もひかないのは この乾燥機にある とおっしゃるのです。

不便なことといえば 冷蔵庫上部においた乾燥機の高さと 作業時の腕の高さです。
背の低い冷蔵庫でも 乾燥機の作業高さが加わるため
少し 我慢しなければ なりません。

なるほど 二人なら 食器洗い乾燥機までは必要ないが
 乾燥機の使い方でこんなに
合理的になるんだと 新しい知恵をいただきました。

実は この例は 
キッチンの作業導線からも 理にかなっていて 
作業のポイントとなる 
冷蔵庫   コンロ   シンク 
の前面の点3つを結ぶ線が三角形になる  ことから
ワークトライアングル と呼び 
3辺の合計が 360センチ~600センチが適当とされます。

これより 短くても長くても 導線が動きにくく 
 使いやすく 疲れにくいのは
ワークトライアングルが 270センチとされています。 

このお宅は一列型のキッチンですが 
冷蔵庫の位置がLの字になるので
知らず知らずにワークトライアングルの三角形ができ 
二人の生活にあった 背の低い冷蔵庫をおくことで
その上面を有効利用して 乾燥機を配置 
小さいながらも スッキリした衛生的なキッチンになっていたわけです。

洗いカゴはシンクの横に まな板は調理部に収納する 
なんて 思い込みはすてて
自分のライフスタイルに必要な ことを考えたら
機能的なキッチンになるんですね。

素敵なキッチンだな と このお二人の知恵に 教えていただきました。

                       





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