やっと、父母会でとったアンケート回答をもとに、
父母会としてのパブリックコメントを完成させました。
このほかに、個人としてもコメントを寄せるつもりです。
・・・とにかく、言いたいことは書けた…かなぁ。
長いですが、もし読んでくださって
ご意見などあれば聞かせてください。
*「公立保育所のあり方(案)」に対する
○○保育所父母の会としてのパブリックコメント*
①子どもたちの生活を保障するのは、地方公共団体であるべきです
・児童福祉法第2条によると、「国及び地方公共団体は、児童の保護者とともに、児童の心身ともに健やかに育成する責任を負う」とされています。今回の市の保育所民営化案は、児童育成の地方自治体としての責任を放棄していると考えます。
・財政上の問題を、保育所民営化の大きな一つの要因とらえられるような案でしたが、大規模事業(キボールの建設、フクダ電子アリーナ横の公園整備など)などの支出をすべて見直すことをせず、簡単に削減案が出せるところから手をつけているような印象を受けます。初等・中等教育と同様、乳幼児の育成は地方公共団体の責任において行ってほしいと考えます。
②親のニーズは、民営化による対応を求めていません
・保護者の、保育所への要望が多様化していることは否定しません。しかし、20時までの延長保育の実施率(公立20%、民間100%)に関して言えば、市は「需要が少ない」ことを理由に、未実施保育所をそのままにしてきたのではないでしょうか。休日保育の実施などに関しては、保護者の要望、市民の要望が高まっているという認識をお持ちであるならば、今後市として対応していただきたいと考えています。
・数字化されたデータ(延長保育実施率○%、休日保育実施施設○園、人件費○倍など)で、保育のすべては語れません。保護者が求めているのは「育児相談やっています」という看板のようなものではありません。保育士一人ひとりの質の高さに基づく、日常の中に織り込まれた子育て支援、相談活動です。ぜひ、市が市の責任において採用した保育士・看護師・調理師・・・保育に携わるすべての職員の力を生かし、この先も公立保育所を維持してください。
③親の願いは、何より子どもたちの安定した生活の保障です
・保護者が何より保育所に求めているのは、安心して子どもを預けることができること、子どもが楽しく保育所生活を過ごすことです。民営化に伴う生活環境の大きな変化(デイリープログラムの変化や、なにより人的環境の変化)は、子どもたちの成長になんのメリットももたらしません。
・「保育」とは、人が子どもをしとねに包んで背負う→子どもを育て、養い、守り、世話をするものであると考えます。保育所は「自宅の延長」にあるべきで、一日の大半を過ごす子どもにとっては、今の保育所の父親・母親・祖父・祖母世代の先生方との触れ合いに安心していると感じます。現在の職員構成を堅持できる公立保育所を高く支持します。
・私たち保護者は、「今日も無事でよかったね」という短期的な見通しで子どもを預けているのではありません。乳児から小学校就学までの長い期間を、安心して預けられる保育所を求めています。経営方針、職員の入れ替わりなどに左右されない公立保育所が、最善の選択肢であると考えています。
・保育所が、子どもたちにとって安心して過ごせる場でなければ、親である私たち保護者も、安心して仕事をすることができません。「子育て支援」について、就労している女性の立場に立って再検討していただきたいと思います。
④民営化に伴うデメリットについて、子どもの立場から再考してください。
・市は「メリットがあるから民営化する」といいますが、デメリットについての責任の所在はどこに行くのでしょうか。実際、今までに民営化された保育所の事例を検討してみると、保育士の入れ替わりにより子どもが情緒的に不安定になった、年度途中でも休職・退職者が発生し安定した保育がなされない、などのデメリットが挙げられています。子どもたちにはまったく責任のない「民営化」にもかかわらず、実際そのデメリットを受けるのは子どもたちです。メリットを享受するのは市や親、デメリットを受けるのは子ども…これでは児童福祉法の理念(「すべて国民は、児童が心身ともに健やかに生まれ、且つ、育成されるよう努めなければならない」)に反します。
・現在の公立保育所の保育に満足している私たち保護者は、民営化=「悪化するかもしれない方向への転換」は避けていただきたいと強く訴えます。
父母会としてのパブリックコメントを完成させました。
このほかに、個人としてもコメントを寄せるつもりです。
・・・とにかく、言いたいことは書けた…かなぁ。
長いですが、もし読んでくださって
ご意見などあれば聞かせてください。
*「公立保育所のあり方(案)」に対する
○○保育所父母の会としてのパブリックコメント*
①子どもたちの生活を保障するのは、地方公共団体であるべきです
・児童福祉法第2条によると、「国及び地方公共団体は、児童の保護者とともに、児童の心身ともに健やかに育成する責任を負う」とされています。今回の市の保育所民営化案は、児童育成の地方自治体としての責任を放棄していると考えます。
・財政上の問題を、保育所民営化の大きな一つの要因とらえられるような案でしたが、大規模事業(キボールの建設、フクダ電子アリーナ横の公園整備など)などの支出をすべて見直すことをせず、簡単に削減案が出せるところから手をつけているような印象を受けます。初等・中等教育と同様、乳幼児の育成は地方公共団体の責任において行ってほしいと考えます。
②親のニーズは、民営化による対応を求めていません
・保護者の、保育所への要望が多様化していることは否定しません。しかし、20時までの延長保育の実施率(公立20%、民間100%)に関して言えば、市は「需要が少ない」ことを理由に、未実施保育所をそのままにしてきたのではないでしょうか。休日保育の実施などに関しては、保護者の要望、市民の要望が高まっているという認識をお持ちであるならば、今後市として対応していただきたいと考えています。
・数字化されたデータ(延長保育実施率○%、休日保育実施施設○園、人件費○倍など)で、保育のすべては語れません。保護者が求めているのは「育児相談やっています」という看板のようなものではありません。保育士一人ひとりの質の高さに基づく、日常の中に織り込まれた子育て支援、相談活動です。ぜひ、市が市の責任において採用した保育士・看護師・調理師・・・保育に携わるすべての職員の力を生かし、この先も公立保育所を維持してください。
③親の願いは、何より子どもたちの安定した生活の保障です
・保護者が何より保育所に求めているのは、安心して子どもを預けることができること、子どもが楽しく保育所生活を過ごすことです。民営化に伴う生活環境の大きな変化(デイリープログラムの変化や、なにより人的環境の変化)は、子どもたちの成長になんのメリットももたらしません。
・「保育」とは、人が子どもをしとねに包んで背負う→子どもを育て、養い、守り、世話をするものであると考えます。保育所は「自宅の延長」にあるべきで、一日の大半を過ごす子どもにとっては、今の保育所の父親・母親・祖父・祖母世代の先生方との触れ合いに安心していると感じます。現在の職員構成を堅持できる公立保育所を高く支持します。
・私たち保護者は、「今日も無事でよかったね」という短期的な見通しで子どもを預けているのではありません。乳児から小学校就学までの長い期間を、安心して預けられる保育所を求めています。経営方針、職員の入れ替わりなどに左右されない公立保育所が、最善の選択肢であると考えています。
・保育所が、子どもたちにとって安心して過ごせる場でなければ、親である私たち保護者も、安心して仕事をすることができません。「子育て支援」について、就労している女性の立場に立って再検討していただきたいと思います。
④民営化に伴うデメリットについて、子どもの立場から再考してください。
・市は「メリットがあるから民営化する」といいますが、デメリットについての責任の所在はどこに行くのでしょうか。実際、今までに民営化された保育所の事例を検討してみると、保育士の入れ替わりにより子どもが情緒的に不安定になった、年度途中でも休職・退職者が発生し安定した保育がなされない、などのデメリットが挙げられています。子どもたちにはまったく責任のない「民営化」にもかかわらず、実際そのデメリットを受けるのは子どもたちです。メリットを享受するのは市や親、デメリットを受けるのは子ども…これでは児童福祉法の理念(「すべて国民は、児童が心身ともに健やかに生まれ、且つ、育成されるよう努めなければならない」)に反します。
・現在の公立保育所の保育に満足している私たち保護者は、民営化=「悪化するかもしれない方向への転換」は避けていただきたいと強く訴えます。