極☆ヒロ

ヒロシの徒然なるおバカ日誌です。

鋸山!!

2012-12-05 | ヒロシの独り言

館山快適生活18日目

今日はこの館山生活を
過ごすにあたって

兼ねてから計画していた
鋸山登山に行って来ました

鋸山は石を切り出した跡が
ギザギザで鋸の刃に
似ていることから
名前が付いたと考えられています

むき出しの岩壁が連なる鋸山は、
その名のとおり鋸の形をしています

10万余坪の境内地は
千葉県指定の名勝


日本寺は今から約1300年前

聖武天皇の勅詔と、
光明皇后のおことばを受けて、

神亀2年6月8日(西暦725年)
高僧行基菩薩によって

開かれた関東最古の勅願所

正しくは乾坤山日本寺と称し、
時に帝より国号を冠する
「日本寺」の勅額

宸翰ならびに黄金五千貫を、
皇后より御手づらの刺繍になる
三十三観音の軸物

及び御戸帳料綾綿十匹を
賜りまったとの事


初めは法相宗に属し次いで
天台、真言宗を経て

徳川三代将軍家光公治世の時、
曹洞禅宗となって
今日に及んでいる


現存の古碑銘にあるように、
かつては七堂、十二院、百坊を
完備して、

良弁僧正慈覚大師、
弘法大師などの名僧が訪れ
修行したまれにみる古道場

本尊の薬師瑠璃光如来は
日本三薬師の随一として尊敬を集め、
江戸時代の最盛期には実に
三百万人講の名をもって
東海千五百羅漢彫刻の
大工事が行われました


このような山全体が
歴史的軌跡ばかりなのですが

登るのはたった329mの山なのです

ロープウェーは使わず
麓から徒歩で山頂を目指します

参道は御影石の階段で
その数は2639段と
日本で2番目の長さとの事

どうせなら日本で1番が
良かったけど・・・

麓から山頂まで登って
足腰の強化にもなるので
トレーニングにもぴったり

天気は見事なぐらいの快晴
しかも意外と暖かいし

朝8時に館山駅へ向かい、
鋸山の最寄り駅の保田駅に
向かいます


この時間でも電車は1時間に1本

山手線じゃ満員の電車が1分おきに
来るぐらい走ってるというのに・・・

しかも使用車両が特急電車で
途中の君津までは各駅停車扱い

普通運賃で特急に乗れたので
ちょっと得をした気分
車内はガラガラ

1車両に僕ともう独りだけだしね
これじゃ1時間に1本で十分だね

時間に追われていない
のんびりとした感覚に
今の僕には必要ですが慣れると共に、
戻った時のを考えると
心配になってしまいます

それぐらいスローライフを堪能

館山から約20分


保田駅到着
降りたの僕だけ
しかも駅員さん居なかったし・・・

ホームから鋸山の山頂、
展望台が見えます

あそこまで登るんだな
とテンション上がります



保田駅からは徒歩で

鋸山遊歩道の
案内標識に
従って進めば
参道登山口に向かえます


約1.5キロの道のり

走っても歩いてもすぐだけど
ちょっと寄り道


電車の中から見た車窓で
富士山がとっても良く見えたので海岸へ

この辺りは奥さんと付き合ってる時、
よく待ち合わせ等してた場所なので
地理的にも詳しいしね

駅から徒歩3分
保田中央海岸に出ると

見事な富士山が見えました

横浜や横須賀方面も良く見えます
気持ち良い

月と富士山のコラボ
(月めっちゃ小さいけどね)

しばらく富士山を眺めながら
徒歩20分


ようやく日本寺へ続く案内場所へ

駅から約20分後

表参道入り口に到着


ここから約2000段近い階段を
登るんだな

しんどいかな?

でもかなり楽しみ

たった329mの山ですが、

案内図の全ての道を通って
山頂目指して

『世界の果てまで行ってQ』の
イモトさん風に言って
『アタック』開始です

階段や緩やかな坂が続きます
整備されておりとっても登り易い

しばらくすると左手に
弘法井があります

井戸の水は 千年未だ絶えず
と書いてあります

確かに絶えてはいないけど、
飲む勇気はありませんでした

更に進むと
仁王門があり、
ここで拝観料 600円を
払います


仁王門には開口の阿形

吽形の2体一対であります

元禄十三年建立の観音堂を参拝し

進むと『心字池』に到着

池の形が草書体の『心』を
かたどってる事から心字池との事

もみじが綺麗に紅葉していて
水面に映る姿も良い

心が落ち着いて
気持ちの良い場所でした

まだまだ山全体でも
紅葉は少ない感じ

もみじの緑から黄色、
赤に変わるグラデーションが
とっても綺麗でした

どんどん進みます

源頼朝が再起を図った際に
日本寺で武運を祈願し
自ら手植えしたと伝えられる
樹齢800年の『頼朝蘇鉄』があります

州ノ埼燈台近くに上陸した源頼朝は
この日本寺までやって来たんですね

その蘇鉄の一角に達磨石があります
達磨みたいだからかな?
詳細は不明

ここから大仏までは
徒歩3分ぐらいなんです

途中、 乾坤稲荷があり、
親子の?狐の石造が見られます

【薬師本殿(醫王殿)】
昭和十四年の大火によって焼失された後、
復興計画の元、平成十九年に再建され、
長い間仮本堂にあった日本寺の御本尊が
移されています。

天皇家の家紋である
十六八重表菊が
 

印象的でちょっと気に入りました
色合いが良いしね


【大黒堂】
昭和十四年の大火によって焼失された後、
復興計画の元、
平成十七年に再建されました。

この地で修業を積んだ
弘法大師の彫られた
大黒尊天が祀られているそうです

そしてようやく大仏に到着

やっぱり何度観ても大きいね

昭和44年6月、
4ヶ年にわたる復元工事によって

再現した総高31.05mある
日本最大の大仏さま

原型は天明3年(1783年)に、
大野甚五郎英令が
門弟27名とともに

3ヶ年を費やして現在の地に
彫刻完成したもの


当時は御丈八丈、
台座とも九丈二尺あり、

天下にその偉観を
知られていましたが、

江戸時代末期になって、
自然の風蝕による著しい崩壊があり、
昭和41年に至るまで
荒廃にまかされておりま した。

この大仏さまは、
正しくは
《薬師瑠璃光如来》と称し、

宇宙全体が蓮華蔵世界たる浄土で
あることを
あらわしたもで、
世界平和、万世太平の大象徴として
復元建立されたものだそうです

【お願い地蔵】
大仏広場に安置されている
お願い地蔵尊は、

様々な願いが
かなえられると尊崇を集め、

お願いをする人の氏名を書いた
小さなお地蔵さまが、

無数に奉納されています

まぁその数の多い事多い事

もし笠地蔵だったら
笠何個必要だよって感じですがね

鋸山続く


鋸山!!

2012-12-05 | ヒロシの独り言

大仏を後にし経路に従って
また登って行きます

『弘法大師護摩窟』には
この地で修業をした弘法大師像

聖徳太子の若かりし頃の像も
見る事が出来ます

『維摩窟』を通ってから

ひとつとして同じ顔が無いという
『東海千五百羅漢(県指定名勝)』が
見えてきました
 
曹洞第9世、
高雅愚伝禅師の発願により、
上総桜井(現木更津市)の名工、
大野甚五郎英令が
1779年から1798年に至る21年間、
門弟27名と共に生涯をかけて
千五百五十三体の石仏を刻み、
太古よりの風蝕によって出来た
奇岩霊洞の間に
安置し奉ったものです


その大野甚五郎英令の墓も
見る事が出来ます

鋸山は
世界第一の羅漢霊場として

遠く海外にも知られているそうです

真心をこめて彫刻された
千態万状の尊像は、

人間の喜怒哀楽を表現し、
ひとつとして同じ顔がない
といわれており

語りかけるような豊かな表情と
風雪にさらされて
味わいを増した
石仏群は
驚くべき名作だそうです

鋸山の貴重な寺宝で
あることはもちろん、

日本の文化財としても
かけがいのないものだそうです

劣化が激しく、
首が捥げてしまっているものも

多いです

日牌堂や

百躰観音等で

様々な石仏を見る事が出来ました

作り方や

表情、

時代の違いなど

特徴的な物をピックアップして
鑑賞しました


自然の空洞を通って

十方の諸仏集まる
『奥の院の無漏窟』

にも行きました

全てをじっくり見たら
相当な時間が掛かりそうです

さらに登り
ようやく山頂展望台へ

ここに有名な『地獄のぞき』が
出来るのです

実際に覗いて来ました

眼下に広がる光景は、
高速道路や、
その周辺の森林の紅葉が
見られます

高い所は得意ではありませんが、
足元が竦む程では
ありませんでした

 

【百尺観音】
綺麗に彫られ開かれた場所に
忽然と現れる大観音石像
昭和41年5月、6年を費やして
鋸山の岩肌に彫られた
高さ100尺(30.3m)

大仏と同じぐらいの大きさです
発願の趣旨は、戦没者供養のため、
近年激増する交通犠牲者を
供養の為だそうです

山頂に切りたつ険しい崖に
囲まれた雄大な勝地に
安置される大観音像は、
交通安全の守り

本尊として、
多くの人々の尊崇を集めています

ここから先ほど見た『地獄のぞき』を
見上げる事が出来ました

『地獄のぞき』の場所が
山頂なんですが、

表記はなく
ロープウェーの展望台近くにあるので
そこまで行きました

途中から道が整備されておらず、
登り難くなります

必死で登り
山頂表記がようやくありました

登頂達成!!

ロープウェー山頂駅からの景色も
絶景でした

富士山も

近くの浜金谷港も良く見え
ちょうどフェリーがやって来る所でした

せっかくなので

ロープウェーも見る事にしました

15分間隔で運行されており、

山頂から来るのを
待っていたのですが

来たのを見てビックリ

ちょっとぼろい・・・
いやかなりぼろい・・・
これに乗っては上がりたくないなぁ
って思うぐらいね

でもほとんどの人が
これに乗ってやって来ており
僕みたいに麓から登る人なんて
ほとんどいませんでした

登頂を達し下山
ゆっくり鑑賞しながらだったので
往復約2時間

良い運動にもなったし、
気持ちも良かったなぁ

登りも少しだけキツかったけど
トレイル意識して
ちょっと駆け上がる感じで
軽快の登る事が出来ました

下る方が膝等に負担が大きく
明日筋肉痛になるんじゃないか?
ちょっと心配ですがね

今度は山頂まで止まらずに
一気に駆け上がってみたい気もします

30分以内ぐらいで
登れそうな気がするんだよなぁ


鋸山登山は行って
本当に良かったです