中核症状とは、すべての認知症の人に見られる症状である。脳の細胞が死ぬ、脳の動きが低下することによって起こる認知機能の障害のこと。
記憶障害
- 病気の結果としてものを忘れていく
- 最近のものから過去にさかのぼって忘れるようになるため、過去の出来事はよく覚えている
見当識障害
- 時間、場所、人物などの状況を認識できない症状
- 自分が置かれている状況を判断できないため、日常生活に大きな困難を生じさせる
- 環境の変化により、強くあらわれることが多い
失語、失行、失認
- 失語:発声機能は正常だが、脳の中で言葉を話すことに関わる部分が機能しないため、話せない状態
- 失行:手足の機能は保たれているが、脳の運動野に障害があり行為ができないこと。服を着られない、電話をかけられない、など
- 失認:目や視神経が正常だが、見ていることを脳が認識できない
計算力の低下
- 数字が関係したことを把握する能力が低下する。お釣りの計算ができなくなり、常にお札で買い物をする、など
判断力の低下
- 記憶力の低下と見当識障害により、物事を判断する力が低下する
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