納得と同意を得る技法
大前提:「説得」ではなく「納得してもらう」!!
- 明確化
相手の話す内容が具体的でなく、また、まとまりがつかない場合に、「たしかなことかどうか」をうかがう技法。質問の形式を取ることが多いが、基本的共感を踏まえて行うと、尋問になることを避けることができる - 焦点化
利用者が話したい内容に焦点を合わせて受け止め、介護職が自分の中で理解し、まとめたうえで、全体として利用者に戻す(フィードバックする)技法。利用者への共感を持って接することで、ただのまとめ作業にならないようにできる - 要約
会話の内容、それが意図していることの意味、感情や思いなどを総合的にまとめ、利用者に伝える技法。要約の過程で疑問が生じた場合は、率直に尋ねることで信頼関係を促すことができる。語られる話を相手が理解できるように丁寧に細分化し、それぞれの区切りの要点をまとめて戻すことも大切 - 直面化
相手が自分の行動や行動がもたらす影響について、今よりも深くとらえられるようなきっかけを設ける技法。
直面化の技法を用いる際に前提となる理解
- 深い共感との関係性
直面化と深い共感は、1枚のコインの裏と表と言ってよいもので、相手への深い理解と思いの通い合いがないところでの直面化は、関係性を破壊し、相手を深く傷つけてしまう - 「徐々に」または「適宜」という判断
直面化の技法は、相手の自己開示、信頼関係の形成や進展の度合いに合わせて、バランスよく用いる。バランスのない直面化は、相手と率直に向かい合うことを避けている行動として伝わる場合もある - 相手への尊厳
直面化においては、相手への尊厳の気持ちをしっかりと持ち、かいごしょくとしてのしせいやこうどうの倫理的側面を守ることが求められる
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