時々
富士山検定
なるほど知識
富士山で生息が確認されている生物について Ⅱ
◎鳥類
広大な草原、樹林帯、湖沼、渓流、荒原、多様な環境に
恵まれた富士山一帯では、多くの野鳥を確認することが
できる。その数は、富士山麓で繁殖するものだけでおよ
そ100種類以上。季節によって移動する種を合わせる
と180種類以上にものぼるとされている。
現在、日本全国で確認されている野鳥の種類はおよそ
450種。そのうちのおよそ5分の2の野鳥が、この地
に集まっている。
大半の野鳥が、標高300メートルから2500メート
ル、山麓から亜高山帯にかけての範囲に分布し、その中
でもっとも多いのは山地帯である。ここでは、低地帯で
も見られるムクドリやヒヨドリほか、初夏の草原にヒバ
リやカッコウ、登山道や針葉樹林帯にトラツグミ、オオ
ルリ、オオタカ、特定の沢にアカショウビタキなど、
各々の自然環境に合った野鳥がにぎやかな歌声を披露し
ている。また、富士山東麓は、静岡県の県鳥であるサン
コウチョウ(三光鳥)の日本有数の生息地である。
「ツキ(月)、ヒ(日)、ホシ(ホシ)、ホイホイ」と
鳴くといわれるこの鳥は、「月、日、星」とともにJリ
-グの「ジュビロ磐田」のエンブレムに描かれている。
{富士山検定公式テキスト}富士山検定協会著2006年発行から