富士山検定
模擬問題(気象に関する問題)
第9問 麓から一番多く富士山全体が見られるのは何月?
①3月 ②6月 ③9月 ④12月
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正解 ④の12月(ちなみに6月が最少)
1990(平成2)年5月より、静岡県富士市役所では、「月別」「時間別」で
富士山の眺望についての調査を行なった。午前8時、午後0時、午後4時の
3分類で調査し結果をまとめたところ、全体を眺望できる割合が最も高い
のは午前8時であることが分かった。
2005(平成17)年、この時間帯に限定し、富士山が眺望できる割合を
調べたところ、春から夏にかけてより秋から冬に向かうほうがたかいことが
明らかとなった。「全体が見える」日が最も多かったのは12月で26日間、
それに対し、6月は1日もないという大差のつく結果となった。
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第10問 現在、富士山の初冠雪を観測している場所は?
①富士山測候所 ②甲府地方気象台 ③河口湖測候所 ④富士市役所
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正解 ②の甲府地方気象台
初冠雪
「初冠雪」とは、麓から見上げた山頂が、その年にはじめて白く見えたときの
ことをいう。
かつては、甲府地方気象台と河口湖測候所の2カ所でそれぞれ観測されて
いたが、2003(平成15)年に河口湖測候所で有人業務が終了したため、
富士山の初冠雪の観測は甲府気象台に一元化されている。
富士山頂で降雪があっても、甲府地方気象台から確認できなければ
「初冠雪」とはならない。
甲府地方気象台が観測した初冠雪でもっとも早かったのが1914(大正3)
年の8月12日、もっとも遅かったのが1952(昭和27)年の10月26日。
平均では10月1日であり、山頂が雪に覆われている期間は、平均で275日
になる。
初冠雪と似た言葉で「初雪」があるが、これは、日平均気温がその年で最も
高い日以降、はじめて降雪を観測した日のことをいう。
2004(平成16)年に富士山測候所が駐在観測を終了したため、現在、
初雪情報は提供されていない。
〔富士山検定公式テキスト〕富士山検定協会著2006年発行から