投稿がだいぶんたまっています。約一か月前を振り返ります。
メッセンジャーで、数日まえに受信。
その数日間が惜しまれた。もっとはやく気が付きたかった。
ピアニストを探しているという突然のお声かけ。日ごろ大変お世話になっている長谷川先生からのお声かけである上に、
どうやら加藤登紀子というビッグネーム!断れるわけがあるはずがない!
飛びついた。
しかーし!楽譜が存在しないという展開。
オケパートはあるのに、ピアノはJazzの世界だからか、コード譜のみ。頭くらくら。バタンー
いただいた音源を何十回も聞き、朝から晩まで五線譜に調音をすること丸4日ほど、急ぐから自分の音符が消しゴムのカスのように雑で、よく読み取れない!その後、残る二日間で練習をしてリハへ向かった。
第一回目のリハは目黒。パーシモンの部屋の窓をのぞいたら、いつもの長谷川先生のお姿を見つけて妙に安心してしまった。指揮者の柏木マエストロとも初めてお会いできて、感激。加藤登紀子さんもスーパーかっこいいし、熱い!!登紀子プラニングの社長さんもクラシック界の人間とはちがうオーラを持っていらして、音大生が集まると少し動物園みたいになるオーケストラ(笑)東大同窓生オケは、雰囲気がまた違いなんだか私が子供の時から知っている父の東大の研究室にいるような凛とした空気が混じっていて、おお、この空気、オケで味わうなんてあり得るのか!!という不思議さ。妙に居心地が良かったのは不思議。
百万本のバラ、無垢の砂、愛の賛歌、を弾いた。
第二回目は安田講堂で。
長谷川泰先生コンマスでDIVA加藤さんと柏木マエストロと暖かい東大同窓生オーケストラに包まれ音に向かう時間は本当に幸せでした。N夫人ご紹介の草川さんというヴァイオリニストにも初対面!
高木社長へもお目にかかれました。
この日はイマジンも演奏。高木さんが持ってきてくださった当日のラフマニノフとはまた別のスタインウェイ、
スゥっと講堂の丸天井に音を溶け込ませる素敵な楽器。指にもすぐによくなじんだ。イマジンをわたしはあの空間で、あの加藤さんと共演したんだよねーー!といまでも最高の気分。どこかで加藤さんのご主人様が聞いていてくださっていたら、うわあ、うれしいな、どうしよう!うわあ!!なんて!思ってしまって!すごかったなあ、あの高揚感!といまでも振り返ります。
ひとりで勝手に高揚感💦
リハだけだったというのが少々寂しいけど。そのは敢えて気にしない!!
サイン入りで詩集もいただき、加藤さんは、ハグしてくださいました。大満足。
そのハグが暖かく優しく、安田講堂ででしたからか忘れられません。「あなたのおかげよ」って。懇談会ではこの天使のおかげっておっしゃって下さいました。 多分、本番では弾けないから、気にしてくださったんじゃないかと思います。大物は、小さな所までケアしてくださる。加藤さん、素敵💓
いただいた詩集より、わたしのお気に入りをご紹介いたします。
【この世に生まれてきたら】 詩 加藤登紀子
この世に生まれてきたら もどることはできない
この広い地球の上に ひとつの花のように生きている
風は東の空から 朝の陽ざしをはこび 道は白く輝き
おまえを呼んでいる
陽は昇り 陽は沈んで 時はすぎてゆく
この広い地球の上に ただ一度限り生きている
幼い頃の夏の日 川で泳いでいた
夕暮れの川のほとり
草が風に揺れて鳴っていた
風は西の空から 夕日をはこび 道は赤く輝き
私を呼んでいた
今はもうこんなに遠くへ 歩いて来てしまった
胸の中に眠っているおまえは あの頃の私なのか
【懇親会にて】