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暖かくなってから、ネコさんは時々しか布団に来なくなりました。
でも、昨夜は来たのです。
いつものように足元に飛び乗って枕元に来る・・。
フンフンと鼻の鳴らし布団を捲ってくれるのを待つ。
「はいね。」と捲ってやっても入って来ない。
起き上がって見るとあれ？いない。
ネコさんは最近お気に入りのカゴの中で寝てました。
そうか、先代ネコが来たんだね。
足元に飛び乗ってから壁際を歩いて来たものね。
明日は命日。昨夜は私と寝た最後の夜です。
そして10年前の今晩、私は病猫を湯たんぽを入れたダンボールに一人で寝かせた。
抱いて寝てやらなかった。
自分でベッドに上がれなくなったから。
何より、隣で死んでしまうのが怖かったから。イヤだったから。
後悔してます、ずっと。10年。私はあの夜ネコを一人にしたんだ。
朝、見に行った時生きていてホッとした。
でも、ネコは一晩さみしかったに違いない。
お昼過ぎ一声鳴いて逝ってしまった。
一緒に寝てやればよかった。本当に後悔してます。
来年の命日も待ってるからね、またおいで。待ってるからね。
在りし日の先代ネコ。いつも捻じって寝ていた。
今のキョーボーネコより一回り小さい。
4キロあったけどね。
