北海リサイクルセンターのお仕事

北海道にある産業廃棄物処分場の日々を中心に地域の情報や管理人の趣味を綴るブログ

石窯で手作りピザを焼く

2012-03-11 | 講習・研修・その他
3月10日土曜日、日本足並み会による事業「足並み交流会」が開かれました。

足寄生まれのユキは日本足並み会の会員を長くやっているのです。
日本足並み会とはなにか、ということについてはいろいろ検索してお確かめください。

今回の交流会の講師は満寿屋商店代表取締役社長 杉山雅則 氏をお招きし、
「小麦をテーマに地域社会とつながったベーカリー展開」というお話を聞きました。





まずは足寄産の小麦を使ってピザづくりの講習が行われたのですが、
会員みんなの興味はこの作って食べる方にありで大勢の人が出席しました。



足寄産 カマンベール、チェダー、モッツァレラのチーズ3種にじゃがいも2種

このほかにもできる限り地元産の食材を用意し、下ごしらえをしておきました。





終始ニコニコとした笑顔で作り方の説明をしてくれる杉山社長。
食育ということで子供たちを相手にした講習会が多いそうですが、
昨年は石窯を積んで東北大震災の被災地へも赴き、ピザを作って食べてもらったなどの
話を交えながら説明はよどみなく進んでいきます。





このあとは実際に皆で作る作業に取り掛かったのですが、自分も作っているため写真はなし・・・。
文字だけで勘弁願います。

実に簡単なのです。

1人分50gの粉を小さめのビニール袋に入れます。
そこに水を50cc量り入れ(本日はうどん向きの小麦粉使用のため水は分量より少なめでした)
空気を入れてパンと膨らんだ状態に袋の口を握り、振ります。

とにかく振ります。振り続けるのです!
50回以上と言われ、そこかしこでビニール袋を振り回す大人たち。

大体粉に水分がまわったところで今度は袋の空気を抜き、粉っぽいところが無くなるまで
指で袋の上からタネをつねります。よーくよーく指先で粉を混ぜるのです。

それが出来たらようやく袋からタネを出し、手のひらで丸めます。
丸めたタネで袋の中にへばりついて残っているものも、ペタペタくっつけながら戻します。
丸めたタネを両手で2つにちぎり、それをまたくっつけて丸める。
ちぎっては丸めてちぎっては丸めてを繰り返し、それも50回以上やらなければいけません。

よーくこねたら15cm角に切っておいたクッキングシートに置き、薄く薄く広げていきます。
このときに小さく丸めたものを取っておいて耳をつけたり様々な形にすることも教えてくれました。


さあここまで出来たら、あとはトッピングして焼くだけです。




杉山社長が持参してくれたソースを塗ったら、あとは好みの具材を載せていきます。
じゃがいも、カボチャ、ピーマン、トマト、椎茸、ラワンぶき、とうもろこし、
何種類ものチーズetc たくさん有り過ぎて迷いました。





猫の形を作った人もいます。かわいいでしょう?作った本人も可愛いかったりするんですよ。


いよいよ杉山社長持参の石窯の出番がやってきました。





テーブルに並んださまざま形のピザを、窯に入れたときのことを計算しながら配置します。
角型の大きなしゃもじのような道具にのせ、窯の中に滑らすように置いていきます。
いっぺんに焼いたらどれが誰のかわからなくなっちゃうんじゃないのー
という私たちの心配など問題なく、きちんと元のお皿に載せられていくピザたち。




私が作ったピザはこんな感じで、焼き上がってみたらチーズが台から落ちてました。残念。
こんがりと焼き色がついたピザは本当に美味しそう!





今回私たちが作ったピザは具材が多すぎて、あまりよくないとのこと。
焼いている途中に窯の中に落ちて、焼肉の鉄板状態になってしまったそうです。
中の汚れをふき取るときにモウモウと水蒸気が上がっています。

台は限りなく薄く、具材は少なめ、短時間でパリッと焼き上げていただくというのが
ピザを美味しく食べるコツなんだそうです。

自宅でやるときには最初にフライパンで台を7~8分焼き、その間にオーブンを熱し
表面を焼き上げると石窯に近い状態で美味しく食べられるそうですよ。
そんなポイントまで教えてもらいました!






自作のピザを食べたあとは写真を見ながらのお話。

手作りベーカリーに求められる品質には、五感や食欲の満足だけではなく「心の満足」が必要。
心の満足とは・・・・それは地産地消地人であろう。
十勝の人は十勝にすごく思い入れがあるので、十勝産小麦を導入することによって
売上も35%増になったということです。確かに私もそうですね。
北海道、十勝には思い入れが強いと思います。地元愛が強いのでしょう。

いま現在、マスヤパンで使われている十勝産の原料は
あんこの小豆、生イースト、卵、小麦、ビート糖、そして水。
全社で約80%が十勝産の原料で、今年中には100%に引き上げたいということでした。

ピザ焼きに使った石窯は足寄の(有)コミヤマに製作してもらったペレット石窯で、
ペレットの原木であるカラマツの香りも微かについてより美味しくなるそうです。
麦音店の内部にある水車もコミヤマさんに作ってもらったものなのですって!
その麦音店は外には麦を植え、水車で粉をひき、パンを作って、食べる
そういうパンづくりのすべてが見られるお店にしたくて作ったということでした。


ベーカリーキャンプ
ピザづくりによる食育
音更農業青年による麦感祭
十勝パンを創る会

自分ができることならば今後も協力を惜しまないという頼もしい杉山社長でした。