The Society of Hormesis ホルミシス学会

STRUCTURED MICRONUTRIENT, US PAT/TH FDA (Med), JP FDA(Food)

研究原子炉12施設、学生の身元確認

2018-04-25 20:46:25 | ホルミシス

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原子力規制委員会が京都大や近畿大の研究用原子炉など全国12カ所の原子力施設を常時利用する学生らに対し、犯罪歴や国籍といった計17項目の身元確認を義務付ける方針であることが25日分かった。大学などと協議を始めており、2018年度にも規則を改正する。放射性物質を悪用した核テロを防ぐためだが、大学関係者からは研究現場の萎縮を危ぶむ声が出ている。

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 放射性物質のある防護区域にいつでも入ることができる学生や教員、警備員を「常時立ち入り者」とし、大学などに身元確認を求める。大学などは学生らと面談し、問題がなければ証明書を発行する。

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https://jp.reuters.com/article/idJP2018042501001922


原子炉nuclear reactor

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8E%9F%E5%AD%90%E7%82%89

 

原子力発電の概要

http://www.kepco.co.jp/energy_supply/energy/nuclear_power/shikumi/genshiro.html

 

 

 

 


放射能療養坑道(空気中ラドン222濃度は110ベクレル/リットル以上)

2015-05-21 13:45:37 | ホルミシス

自然放射線または環境放射線の積極的な利用は、放射能泉であるラドン温泉やラジウム温泉で行われてきた。ラドン222の濃度が74ベクレル/リットル以上がラドン温泉であり、ラジウムが1億分の1グラム/リットル以上含まれるのがラジウム温泉である。

ヨーロッパのオーストリアでは、インスブルック大学医学部が、1950年代からザルツブルク大学理学部と共同研究を行い、ヨーロッパアルプス山脈の中にあるバートガシュタインのラドン坑道を活用して、年間 約 10,000 人の強直性脊椎炎(ベヒテレフ病)、リウマチ性慢性多発性関節炎、変形性関節症、喘息、アトピー性皮膚炎などの患者に対してラドン吸入療法を行っている。ここでの空気中ラドン222濃度は110ベクレル/リットル以上で放射能療養坑道と呼ばれている。

オーストリアや日本、ロシアなどではこの放射線ホルミシス理論を根拠に、ラドン温泉(ラジウム温泉)の効用がうたわれ、療養のために活用されるラドン温泉やラドン洞窟が存在する。


http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%94%BE%E5%B0%84%E7%B7%9A%E3%83%9B%E3%83%AB%E3%83%9F%E3%82%B7%E3%82%B9


低線量放射線被曝のリスクを見直す

2013-04-26 07:22:50 | ホルミシス
「低線量放射線被曝のリスクを見直す」より抜粋(20050125)
http://www.csij.org/archives/2010/01/post_59.html

市民科学研究室低線量被曝プロジェクトメンバー(西尾 信一、笹本 征男、柿原 泰、瀬川 嘉之、上田 昌文)

1. はじめに

 「弱い放射線を微量受けることで細胞が刺激を受け,身体の細胞を活性化させ毛細血管が拡張し、新陳代謝が向上、免疫力や自然治癒力を高める」と謳われる放射線のホルミシス効果の宣伝文が,放射能泉として名高い三朝温泉がある鳥取県三朝町のHPにある。もともと放射能泉は,三朝温泉や山梨県増富鉱泉,秋田県玉川温泉などの天然のものも放射性物質を用いた人工的な「ラジウム温泉」「ラドン温泉」「トロン温泉」なども各地にあった。それらの効能はもちろん放射線によるとされるものだが,あくまで経験的・伝統的なもので科学的に実証されたものではない。しかし,最近はこの放射線ホルミシス効果の認知度が高まり,「微量放射線はかえって体によいことが科学で明らかになった」として,放射能泉や微量放射線を出す健康グッズなどの宣伝に用いられている。

 このような放射線ホルミシス効果を重視し宣伝する原子力・放射線の一部の専門家(以下,これをホルミシス学派とよぶことにする)の立場は,現行のICRP(国際放射線防護委員会)による微量放射線に対する人体影響評価を過大評価と批判するもので,ICRPの評価が過小評価であるとするECRRの姿勢と真っ向から対立するように見える。これら三者の微量放射線に対する判断は,表1のようにまとめられるだろう。ただ,後述するようにECRRは放射線ホルミシス効果そのものをまったく否定しているわけではない。そこで,科学としての放射線ホルミシス効果がどのようなもので,何が問題になると考えられるかを明らかにし,併せて放射線影響に関する基礎知識を確認したい。

2. 放射線ホルミシスとは何か

 放射線ホルミシス効果とは,1980年に米国のThomas D. Luckey, Ph.D.によって提唱された概念で,「高線量だと生物に害を及ぼす放射線は、ごく微量ならば生物の生命活動を活性化する」というものである。ホルミシスhormesisとは,「ホルモン」の語源であるギリシャ語のhormo(“刺激”“促進”という意味)を元にしたLuckeyによる造語である。

 放射線ホルミシス効果を実証するものとして紹介される研究結果は,抗酸化酵素SODの活性化の亢進などの分子レベルの効果,細胞増殖の促進などの細胞レベルの効果,がん転移の抑制などの個体レベルの効果など,多数ある。しかし,その大部分は,最初に低線量を照射させておくと,次に障害を与えるような高線量を照射したとき、その障害が軽減されるという本来の意味のホルミシス効果とは質が異なる放射線適応応答という現象であり,そのほとんどは細胞や動物実験レベルのものである。肝心のヒトに対する疫学研究では,後述するように明確な結論が出ていないと言える。

8. ホルミシス効果に対する評価

 ホルミシス学派の主張には,さまざまな問題がある。まず,限られた一定の条件で細胞レベルの適応応答などの微量放射線の有益な効果があることが実験的に認められたからと言って,それは「一般に微量放射線を浴びることはヒトの健康によい」ということに直接つながるわけではない。また,動物実験のデータは,放射能泉のような極微量放射線とはレベルが違う線量で得られている。たとえば,抗酸化的防御効果が得られるのはマウスでは全身照射で100mGy以上である。さらに,前項で見た例のように,ヒトの疫学データは都合のよいものが選ばれ,都合よく解釈されている。有益効果を生む他の要因の可能性,比べている対照群の不適切さ,一貫性の欠如などがあるとの指摘もある。とても,トータルとしてヒトへの微量放射線にプラスの効果があるとは科学的に言えない現状である。それなのに「微量放射線は体によい」というイメージが一般に浸透することを容認し,推進するかのようなホルミシス学派の姿勢は,誠実ではないと言えよう。

 一方,ICRPは,現段階の最新の1990年勧告で,しきい値やホルミシス効果について次のように述べている。
「理論的考察も大部分の利用可能な実験データならびに疫学データも,低LET放射線*xiiに対する発がん反応にしきい値があるという考えを支持しない。」
「今日,“ホルミシス”と呼ばれるこのような影響に関するほとんどの実験データは,主として低線量における統計解析が困難なため,結論が出ていない。そのうえ,多くのデータが,がんあるいは遺伝的影響以外の生物学的エンドポイントに関係したものである。現在入手しうるホルミシスに関するデータは,放射線防護において考慮に加えるには十分でない。」

 また,ECRRは「ホルミシス効果はあり得る」が,それはあくまで「中間的な線量範囲(100mSv以上)で現れ」,「長期的な効果は有害かもしれない」から,「放射線防護の観点からは考慮すべきでない」と結論づけている。基本的にはICRPと同じと見てよいだろうし,この両者の姿勢は科学的で冷静である。