今回の変わり献上、同じ柄で2配色作りました。1つが今までご紹介したバニラ。もう1つがチョコレートと名付けたもので、献上らしくない色合いですが、合わせやすく、それこそコンセプトの「ありそうで、どこにもない帯」と好評です。今回着る人と売る人、作る人の大きな違いは、やはり新しい商品を作ろうとするとき、当然今までにないものを作ろうと、お互いに意気込みます。それが行き過ぎると奇抜なもの、目に強烈なものとなり、実際には着たり、締めたりする時に「悪浮」してしまうことが多々あります。今回も、着る人の提案に「そんなのあるよ」「当たり前すぎない」という声もありましたが、「ありそうで、実はない。それは色柄だけの問題ではなく、素材や価格も含めて」ということをお互いが理解、共有するのに時間がかかりました。しかしそのあとは、本当に細々としたところまで、着やすい、締めやすい、使い回しがしやすいなど、要望を全面的に活かし、この帯や5-9きものが、できました。まさに着る人の実感が映されたきものと、言えます。写真のチョコレートは、色が浅く映っていますので、当日ご自身の目でご確認ください。
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