アレコレ着る人委員会「平成きもの白書」

委員会は、着る人にとって好ましい商品やサービスや環境を積極的に情報発信し、快適なきもの環境を作ることを目指します。

きものサローネイン日本橋(3)

2013-01-24 13:38:20 | 着る人委員会

Q /男物はきものもそうですが、帯はさらに種類が圧倒的に少ない。

A/ おっしゃる通りです。私は身長が165センチなので、いま着ているきものは女性物から選んで仕立てたものです。帯の作り手としてもこれからは男性物にももっと目を向けなければならないと思っています。(舞鶴さん)

Yさんは、黒1点の男性着る人委員。たしかに男物はとにかく種類が少ない。先日5-9きものメンバー店の楽庵(東村山市)さんが最近10キロやせ、「やせている男性はこんなにもきものを着るのが大変だったのか」と実感しましたと帯や仕立て、着方をどうしたらいいか改善策に意欲を燃やしていましたが、とにかく少ない。小柄な方なら舞鶴さんのように女性の物を使うとうアイデアもあるのですが、背が165cmを超えるとむずかしい。しかもふくよかな方は、よけいに。

A/作り手も意識を変えていかなければならないと思っています。うちではデニムのきものを作っていて、私が着ているものもそうですが、デニムにオイルコーティングを施しています。着るほどに馴染んでいい風合いになってくるんです。従来の枠にとらわれない物作りがこれから求められていると思います。(野中さん)

男物に限らないのですが、案外と「最初から高いのでは…」と敬遠されてしまうのですが、実は「お誂え」という方法があります。勿論すべてが誂えられるわけではないのですが、最近はどのメーカーさんも工夫を重ねて、織元でも「1本から織ります!」という作り手も実は多いのです。信頼できる、知識のある呉服屋さんと相談しながら「誂え、オリジナルを作る」という手があります。勿論素材や技法など色々な要素はありますが、よほどマニアックな物でなければ、お値段も普通の物と遜色ありません。心配なら最初に予算を提示して「この値段の範囲で作って!」とはっきり呉服屋さんに伝えましょう。


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