アレコレ着る人委員会「平成きもの白書」

委員会は、着る人にとって好ましい商品やサービスや環境を積極的に情報発信し、快適なきもの環境を作ることを目指します。

5-9きもの(4)整理屋さん

2012-03-15 22:45:36 | 第2回イベント

水通し、水洗い、湯通しなどを作業する会社を「整理屋」さんといいます。今回5-9きものの整理をお願いしてる会社は江東区にあります。といっても人形町から車で10分ほどの距離で、問屋さんやメーカーに朝晩集荷、届けにとこまめに巡回します。いかにもきものを扱う会社らしい社名の「渡菊」さんは昭和7年創業で、いま3代目。業務としては、仕立てや汗落とし、丸洗い、ガード加工など、きものの始末をすべて行いますので「悉皆屋」さんともいわれます。堀留問屋街も往時は、渡菊さんのような会社が何十社と入り、下支えしていましたが、いまは整理屋さんも少なくなったそうです。下の写真は、陰干ししている写真。ミシンは1反1反をつなぎ、長くして一気に水通し、湯通しを行うために、現場でこのミシンで縫います。水や湯に通すと染料が落ちますので、白物からだんだんと濃地のものにと順に組ん、縫いつなぎ、作業をします。今は機械化され、ずいぶん楽になったそうですが、昔はすべてが手作業で、コンクリートの床に長靴をはいての水作業は結構きつい仕事でした。今回のイベントでは、それぞれの段階の反物を展示しますので、手で触れてその感触の違いを実感ください。

 


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