2008年10月に「さわやか水郷の江南地方8日間」の旅に出かけた。出発ロビーに座りながら、見ず知らずの乗客を観察した。私と同じくらいお腹が膨らんだ中年男性が気になった。たすきかけにカメラを2台ぶら下げ、私と同じ様に写真目的の旅行とすぐわかった。たまたま機内の席が近く,私のほうから声をかけた。まずカメラ機材から話を始めた。同じ趣味の人との会話は、話題に事欠かない。彼は世界の各地を旅しているとの事。私は、8日間全部食事がついて39800円と言う安さから選んだ。時間はあるがお金がない私には、サン・キュッ・パーのお買い得感に霊感商法のように引き込まれた。あとで他のツアー客にも聞いてみたが旅慣れた人が多かったのに驚く。
見ず知らずの人々が、8日の間、寝起きを共にするのだから出発前のそわそわ感も当然なのかもしれない。
それは、宴会前の静けさに似ている。冗談を言っても何かぎこちない。これから起こりうるポテンシャルエネルギーの高揚の前ぶりのように低く感じる。
ツアーは、旅先で繰り広げる光景もさることながら、人と人の出会いが織り成す人間模様もドラマであり醍醐味である。
そのつづきは「ツアーは運命共同体!②」で!!