朝6時過ぎ、ガイドブックに載っていたチゲ系(鍋料理)の定食がおいしいと評判の食堂「イェジ粉食」に行った。その食堂は、10人ぐらい入ったら満席になりそうなこじんまりとした店作りである。入ってすぐ昨日会った店主が日本語で「おはよう」とあいさつをしてきた。その隣では、奥さんが具の入った卵焼きを大量にもくもくと作っている。中には客が一人朝食を静かに食べている。私は、日本語表示のメニューからおすすめのスンドゥブチゲ(6000W)を注文した。先にご飯と付け出し(キムチ系2種、卵焼き、韓国のり)がでてきた。そのおかずだけで充分ご飯が進みそうだ。スンドゥブチゲは、滑らかな豆腐が入ったこってり辛み鍋である。これもまたご飯が進む。大変満足した。ソウルに来る機会があれば、また食べたいと思った。
その後、コーヒーでも飲もうとホテルのレストランに足を運んだ。そこには、バリ島の市場で食べて、おいしかったという記憶が脳裏に焼き付いてる「果物の女王」と言われるマンゴスチンがあったのだ。私は、早速3個を皿にとった。その中身は、シャーベット状で、この暑さの中で食べるのは、最高である。南国でもない韓国で、思いがけない出会いであった。
仁寺洞は、街中の現代アートや、骨董のレイアウトが面白かった。客を引き寄せるためにいろいろな工夫をしている。今では、世界中の観光地が必死になって試み始めている。今は、客を待っているだけではダメのようだ。
夕食は、ホテルの前の焼肉店で女性職員6人とガイドさんの女子会プラス1(私)のパーティーだ。いつものように話題に尽きなく止めどもない。ガイドさんが私に向かって、女子力パワーについていけるなんてすごいと感心していた。私にとっては、自然な形で、楽しい会話なら男も女も関係ない。皆に負けじとただしゃべくりまくるだけだ。
料理は、サムギョプサル(豚バラを野菜で包んで食べる)、チヂミ(お好み焼)、チャプチェ(はるさめの炒め物)、参鶏湯(若鶏の鍋)トッポギ(おもち)、飲み物は、マッコリ、チャミスル(焼酎)を注文した。ぜ~んぶ韓国食一色である。おいしくて話が弾みチャミスルを飲み過ぎた。
明洞の繁華街をJ型の長いコーンに入ったトルコアイスを食べながら、ガイドさんのお薦めミュージカル「ナンタ」劇場に向かった。ミュージカルの内容は、ほとんど役者の身振り手振りで理解できた。また、場内の観客を巻き込んだ演出は面白いし、すごいと思った。あちらこちらから子供さんの大きな笑い声が場内に響いた。このようなエンターテイメントは、日本にはなく、私には新鮮に映った。