花のアート写真工房

Ⅰ:透明水彩画集
Ⅱ:旅エッセイ(海外編)

【アートに対する情熱は、青春そのものです!】

フォトエッセイモロッコ~その3:一度は行ってみたいサハラ砂漠

2016年01月16日 10時21分25秒 | 旅エッセイ⑯~モロッコ
                                                   

            

 4日目のモーニングコールは、砂漠からの日の出鑑賞のため早朝4時になった。私はその前に目が覚めた。環境が変わるとそれに準じて体が順応できるようだ。
 総勢18名が3台の4輪駆動に分乗して、真っ暗闇の道なき道を、猛スピードで砂ほこりをたてながら走り続けた。エルフードの街から約1時間で、カフェなどがあるサハラ砂漠の入り口に着いた。そこには、十数頭のラクダが待機していた。
 ラクダ利用者は、そこで乗り換える。まず客がラクダに安全に乗るため、付き人二人が、ラクダのおり曲げた前足を、足の裏でラクダが暴れないように強く押さえる。その時、痛いのか悲鳴をあげる。
 可哀そうであるが、そこでのラクダの役割である。エルフードの街のほうに来て、荷役の運搬にもラクダが登場し生活に密着している。

 さらさらした茶色の砂地を約30分ぐらい歩いて、一面さえぎるもののない丘で日の出を待った。星のひとつひとつが大きく見えた。北斗七星、カシオペア座もプラネタリウムで鑑賞していると錯覚するぐらい、くっきり見えた。ましてこの静けさは何だ!

 帰り道、きれいな茶色をしてさらさらした砂をお土産に持ち帰った。欲張りな私は、大きなジップロックの袋に詰めた。歩きにくい砂地では、それがとても重く感じ、やむなく量を半分に減らした。それでも私が一番多く砂を持ち帰った。誇らしかった。今は、リビングにアンモナイトの化石と砂漠の砂を、金魚鉢に入れて飾っている。それを見るたびにその当時の事を思い出す。

 テント内での朝食後、休憩していたラクダの写真を撮ろうと、二匹のラクダに近寄った。するとお互いキスをしだした。その後も何度か右側のラクダがモーションをかけるが、なかなか受け入れてもらえない。左側のラクダは、そもそもその気がなかったのか、私たちのカメラが気になったのか、それとも早朝からその気になれなかったかは、想像に域を超えない。
 私は、その光景やトルネードのように口を上下左右に回転させながらモグモグする姿に、心を癒された。

         
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