部屋には、2段ベットが三つ、デスクが一つ、各自のロッカーが備わっていた。
宿泊時には、中国、イギリス、カナダ人と私の四人暮らしから始まった。
2日目に台湾から来た男女ふたりが部屋に入ってきた。片言の日本語を話す気の合いそうな雰囲気であった。彼女は、ベットの周りを布で覆った。女性として寝姿を見られたくないとの思いだろうと推測した。
しかし、夜遅くなってもアベックは一緒にベットにもぐっている。どうも一緒に寝るようだ。私は、パブリックスペースでは問題であると言うと、彼は、二人分の料金を支払っているから良いのではないかと返答した。筋向いのベットにいる中国人にこれはちょっとおかしいのではないかと聞いたら、同意見であった。
私は、事務所に出向き、担当者にその旨を述べたら、5分後に部屋にその状況を見に来た。担当者は、正規の料金を払っているから、我慢しなさいと言うような様子であった。私は、久しぶりに頭にきた。私は、大声で「ルーム チェンジ」と連発した。深夜の出来事で、駆けつけたイギリス人のジョイシーさんに私の部屋に来るように誘われ、移動した。彼もその台湾人と他のトラブルで移った人である。
翌日、マネージャーがその経緯を聞きに来た。英語をうまく話せない私に代わって、ジョイシーさんが説明した。英語が話せないもどかしさをつくづく感じた。
日本に旅立つ日、日本語が話せる従業員から、楽しい旅行なのに不愉快な思いをさせて申し訳ないと謝罪され、50元返金された。
このことをきっかけに、ジョイシーさんとの思い出もでき、いろいろあったが何だかすがすがしい気分になった。