ヒイラギの木に白い花が咲いていた。
しべをアンテナのように突き出して、面白い形をしている。
ヒイラギは、鬼門の位置に植えると厄除けになると言われる。
だが、このヒイラギの葉が落ちると、茶色く変色しても尖った部分はとげのように鋭い。
うっかり触ると、びっくりするほど痛い。
自宅のヒイラギなら、我慢できるが、お隣のだったりすると、舌打ちが出てしまうほどだ。
わが家は、三年ほど前に切ってしまった。
新芽が出たころ、虫がついて気持ち悪くなった。
刈込バサミで、小さく小さくしてゴミ袋に入れて捨てた。
中央の茎だけがにょっきと残ったが、暖かい日にのこぎりで根元から切った。
意外に硬い木だった。直径15センチぐらいの木で、人の背丈ほどで丸く剪定をしていた木だ。
わが家の木には花が咲かなかった。
津山に来て、ヒイラギの花を知った。今はよそ様の家のヒイラギの花を、見せてもらっている。