忘れないうちに記しておこう。
立川で、2週かけて両方の「恐怖の報酬」を観た。
元祖の方は、立川シネマワンで。 ワンは初めてだ。いつも極上爆音系しか観ないので。
まだHOWさんも生まれる前の映画。フランス映画でモノクロ。
でも小学生のころテレビで観て強烈に印象が残っている作品。
客層は当然自分以上の年齢層の方かなと思っていたが、若い人もちらほら。映画人を志す若者かな。
ハラハラ・ドキドキした?
今となっては、読める展開も表現手法もこの時代のころにどんどん進化し発展したもの。
どこかで観たようなシチュエーションではなく、この辺りが元祖。コロンブスの卵。
映画人目指すなら、この辺りまで遡るといろいろ勉強になるよ。
でもね、あんまり観すぎると近年の映画がつまらなくなる。
話題作やヒット作も、昔のあの映画のいいとこをふくまらせただけであったり、合わせ技だったり、ひねりだったり。
パクリというのも多いね。
似せるならいっその事ネタにしてギャグ映画がいいね。「ガルパン」は映画に限らず、ネタの宝庫だ。
幼少の頃この「恐怖の報酬」とスピルバーグの「激突」に刷り込まれたせいかトラック・トレーラーものが好物になってしまった。
少々おバカものでも楽しめる。
邦画「トラック野郎シリーズ」 「恐怖の報酬」に任侠・人情をいれて、イブ・モンタンの代わりに菅原文太さんで東映が撮れば10作位はすぐにできそう。
スタローンが腕相撲するだけの「オーバー・ザ・トップ」
ブルース・ウィリスが死なない「ダイ・ハード」3 と 4.0 などなど。
「恐怖の報酬」がヘビーすぎて、その反動で真逆の能天気チョイス。
お気に入りおすすめ名作トラック・トレーラー映画は、
サム・ペキンパー監督「コンボイ」
本題に戻ろう。
1週間後、フリードキン版「恐怖の報酬」
新しい方といっても40年前の映画。中学のころTVで観た。旧「恐怖の報酬」が強烈に残っていたので期待して観たのだが、主人公が事故死しない結末をみて、何だこれ?って物足りなかっただけの記憶がある。配給の都合でカットされた未完の作品だったそうだ。期待はずれだった記憶しかない。
40年を経て執念で描きたかったものって何だったんだろう。それを確かめるために1週後立川へ。久々シネマ・ツーbst。
どのシーンが足され直したのかは中学のときの記憶が無いのでわからないが、明らかに別物だった。
それは、クルーゾー版「恐怖の報酬」に対しても。
同じネタでありながら、描いている「恐怖」の本質が別物だった。
あえて新旧見比べなくても、フリードキン版「恐怖の報酬」単体で見応え充分。
新旧どちらも変わらないところといえば、やはり観終わったあとの気分の重さ。
カラーで極上音響だったフリードキン版「恐怖の報酬」がよりヘビーだったかな。濃くて深くて重い。
映画を娯楽として捉える人には無理かも。
たっぷり、夕食の時間をとってリセットして、気分転換にもう1本。
「ボヘミアンラプソディ」この日 ast最後の回。
遅い時間だが、満席に近い。 席、ガルパン的最前線近く。
ひとつむこうの隣に同年代か少し上のオバ…お姉さん。ライブシーンのだいぶ前あたりからそわそわ落ち着かない。ast音響と前の方で座っていられなくなったのかなって思った。
終わって見ると号泣していた。 クイーンおばさんだった。
80s世代は今もハートが熱い。