講演会の最後に
こんなビデオをみた。
いつも、仕事が長続きしない
ダメな彼女。
面接では、「こう何度も職を変えているとね…」
と断られる日々。
ようやく就職しても、
やはり長続きしない。
今回決まった職はスーパーのレジ打ち。
単純な作業のため
もう辞めようと辞表を書いたとき
母からの電話。
「もういいから、田舎へ帰ってきなさい」
荷物をまとめ
明日辞表を出そうと決めたとき
彼女は昔の卒業文集をみた。
そこには
「ピアニスト」になりたいと書かれていた。
唯一彼女が長続きしたことに
ピアノがあった。
彼女は辞表を出すのを思いとどまった。
なぜなら、ピアノはけん盤を見なくても
弾けたからだ。
これをレジ打ちに…
そう考えたときから、
彼女に変化があらわれた。
ピアノで熟練された指さばきは
レジを打つのにも生かされ
短期間で見なくても
打てるようになっていた。
そうなると、今度は
お客様と会話をしながら
レジが打てるようになった。
日々のお客様の顔が見えるようになった。
あるとき、店内が忙しく
レジで待っていた人の列が長蛇に。
店側もお客様に不快な思いをさせたくなく、
休憩中の彼女を呼び
レジを開放させた。
「レジ待ちのお客様こちらへどうぞ!」
彼女がそう言うと
開放されたばかりのレジが一番の長蛇に。
そこには、彼女の顔見知りの客ばかりだった。
そんなビデオの内容だった。
一つの工夫で、一つのきっかけで
どう変わるか分からない人生。
唯一言えるのは
人は人で動くということ。
残りの人生、
こんな風に変われたら
素敵だな!