魚鳥木☆

百年後にも多種多様な動植物を伝えたい!!その為にも、生物多様性の保全について勉強していきます

雑誌にできる環境問題

2008-03-13 11:05:13 | Weblog

昨日に引き続き。
本日は、雑誌等に環境の記事を掲載されているフリーライターの方のお話です

雑誌の特性とは
環境問題を取り上げる雑誌記事は、大手新聞や大手テレビ局が、この問題に対して慎重に、できるだけ正確で裏づけをされている情報(多くで言われている情報)を流しているのに対して、意欲的に読者をあおり過ぎるような傾向がある。

例)IPCCの報告
新聞等では、今後100年で最大6.4℃の平均気温の上昇が考えられるという評価報告をそのまま抜き取っただけの表現にとどめているのに対して
雑誌では、この情報を記載し、この上昇が地球に及ぼす危機的状況とは、どういうものか?人類が絶滅してしまう恐れもあるのでは!!と一歩進んだ予測までを記事している

地球温暖化が及ぼす影響とは

メタンガスの影響
6.4℃上昇すると、更に海水温度なども上昇し、深海海底で氷状に貯えられていたメタンハイドレートが溶解し、大気中へ大量な『メタン』が放出される。
メタンガスは二酸化炭素に比べると21-23倍の温室効果作用がある。
そのため、温室効果作用が、更に高まってしまう。

イギリスの雑誌 インディペンデントでは“地球史上でメタンガスが溶け出してしまう温暖化の時には恐竜の大絶滅よりも大きな大絶滅が発生。一部の生物のみが辛うじて生き残る”という記事を掲載した。

農林水産業への影響
温暖化により世界中の農耕地は壊滅的な打撃を受ける。
植物は気候により生育状況が大きく影響を受けるため。
全人口の食料問題に発展する。


局所的寒冷化
温暖化による現象であまり知られていないのは、局所的には寒冷になってしまうこと。
たとえば ヨーロッパ イギリス等は緯度で考えると、温かい気候である。その原因は暖流が流れ込んでいるから。
しかしながら温暖化で、南北極の氷が溶けたら、海水の塩分濃度が変化してしまい海流に異常をきたし、ヨーロッパに暖流が流れなくなり、気温が低下してしまう。

映画 Day After tommorou が実際に起きないとは誰も断言できない

スターン報告
ニコラス スターン氏の報告 通称 スターン報告
温暖化により世界のGDPの5-10%が失われてしまいこれは、世界恐慌と同じレベルである。

国際的な動き
保険業界
アメリカの保険金支払い歴代ベスト3のうち2項目は自然災害。
1位はカトリーナ
2位も災害 
3位はワールドトレードセンターのテロ 

保険業界は今後も災害は増加すると警戒を行っている。

アメリカ
温暖化問題についても言及していないアメリカの次期大統領候補はいない。

ノルウェー
二酸化炭素排出量削減ではなく、脱二酸化炭素社会を目指している。

ドイツ
自然エネルギーへの移行対応が進んでいる。
40%の削減目標を掲げている

企業
160社が 温暖化防止のための共同声明を行っている
各企業も温暖化が次のビジネスチャンスと捉えている。

2050年目標
世界規模で2050年までに70%の削減が目標

まとめ
地球温暖化の解決策はどこかにあると思う


各媒体で温暖化に対する報道方法は違うかと思う。
雑誌は、読者の気を引くようなオーバーな記事があるが、読者の興味をひくという観点からは必要かと思う。
しかしながら、出来るだけ正確な情報提供も必要なので、どこまでが推測であるのか等をきちんと明記が大切。

このライターの方は、温暖化による人類の壊滅的な状況に陥る可能性を多々聞いて、解決の為に大きな動きをしない、国や国際情勢にと怒りを感じているような気がしました。
コメント
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