週に一度の納品日に向けて仕上げ作業の真っ最中
坪付け作業が終わり、これから曲げて鼻緒に仕上げます。木槌で少しずつ叩きながら、中に入っている芯やワタなどを柔らかくして、鼻緒の形になるように曲げていきます。
ちょっとだけ脱線・・・
私が初めて曲げの作業をしたのが、今から約18年前です。師匠である父から少しだけコツを教わり、来る日も来る日も曲げばかりの日々手にできたマメが無くなることはなく、手や腕の筋肉痛がとれることはありませんでした私の父は無口な頑固一徹で、根っからの職人気質、まさに昭和のオヤジです。最初に少しやり方を教えただけで後は何も言ってくれないのです。技は見て盗め!と無口なオヤジの背中が語っているようでした。今では毎日何でもないように曲げていますが、ふっと昔を思い返すと懐かしく感じられます。そんな父も4年前に他界。口数の少ない父から学んだことが私の大きな財産です。
さぁ~昔話はこの辺でおしまいにして、本題に戻ります
何とか数時間かけて曲げの作業が終わりました。
これで納品準備完了です。後は素敵なお客様に出会い、愛される履物になってくれることだけを信じ納品したいと思います。何だか娘をお嫁に出すみたいです・・・