鼻緒匠 はな壱 ~鼻緒職人の世界~

全国的に鼻緒を作る職人の数は減少の一途を辿っています。鼻緒職人の仕事内容や鼻緒についてなどをブログに載せていきます。

親父の遺作

2014年01月30日 16時14分18秒 | コスメ・ファッション

今日は私が普段履いている雪駄をご紹介します。

Dsc_0493


紺色の台に菱菊の甲州印傳鼻緒をすげた雪駄です。

以前のブログでもご紹介しました「通し坪」です。

今は亡き師匠であり父の遺作で、10年位前のものです。私も「通し坪」で坪を付けることは出来るのですが、この雪駄の坪付けは、穴の空いている所や角度が絶妙で、履き心地がとっても良いのです

今では父と鼻緒について会話をすることが出来ません。この雪駄を履きながら、父の技術の高さを足で感じています

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前坪の修理

2014年01月25日 12時19分28秒 | 和装履物

先日、草履の修理を承りました。

そのお客様は以前にも当店で修理をされたことのある方で、今回で2回目のご依頼です。

修理箇所は前坪取り替えです。

前坪は最も切れやすく、傷みやすい箇所で、修理で一番多い場所です。

元は合皮の前坪が付いており、経年による加水分解等の痛みが進んでおりました。

Dsc_0512

一度、鼻緒全体を台から抜いて、同色の新しい革の前坪に付け直しました。

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Dsc_0511

前坪を取り替えただけでも、かなりキレイになります。

今の時代、古くなったら捨てて、新しいものに買い換える傾向にあると思います。本当に慣れ親しんだものに愛着をもって、修理してまた永く使う。とっても素敵なことだと思います

古くなった草履を捨てる前に、修理をしてみてはいかがですか。是非一度「はな壱」にご相談くださいませ

コメント (4)
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