今日は手織り佐賀錦生地を「内玉二石鼻緒」に仕立てるまでを写真でご紹介したいと思います。二石鼻緒とは2本重ねて鼻緒を形作っているものを言います。つまり4本で1足が出来上がる、とても贅沢な鼻緒なのです。
実はこの佐賀錦生地、なんとなんと弊社ブログをご覧になったお客様が趣味で織られた代物なんです。とてもキレイに織られていると思います。まさにプロ顔負けですね。私は鼻緒職人になって今年で23年目になります。このような経験は初めてで、とっても緊張しますがいつもの平常心で鼻緒作りをしたいと思います
① 裁断
まずは佐賀錦生地を裁断します。オンリーワンの生地を裁断するときは絶対に失敗が許されないので本当に緊張します。裁ち包丁をよく研いで裁断に集中です!
今回の二石鼻緒には重なる上の段の内側に通称「玉」と呼ばれる幅3mmのレール状のパーツを取り付けました。この鼻緒の名称を弊社では「内玉二石鼻緒」と呼んでいます。
無地に裁断終わりました
② 前坪の縫製
弊社では前坪の縫製を手縫いではなくミシンで縫製しています。ミシンで縫製した方が曲がらずキレイに仕上がります。弊社では30年程前から手縫いはしていません。
ナイロン製の麻ひもを通して前坪の完成です。
③ 佐賀錦生地(上の段)縫製
上の写真はレール状の「玉」を縫製しているところです。幅が3mmと狭いため難しい縫製作業の一つです。縫製作業を数回繰り返し、筒状のものを4本作ります。
④ 引き通し
縫製作業が終わった筒状の中にナイロン製の麻ひもや厚紙などを入れます。この作業を弊社では「引き通し」と言ってます。中に入れる材料や硬さ等によって鼻緒の手触りや履き心地が決まります。とても経験のいる作業です。
4本すべての引き通しが終わりました。こうなると鼻緒らしくなってきます。
⑤ 坪付け
上の写真のように2本重ねて前坪を縫い付けます。弊社ではこの作業を「坪付け」と言ってます。坪付けの糸が目立たないように、前坪と同系色の糸で坪付け作業をしています。
前坪は履いていて一番緩む箇所です。坪付けはきつめに付けなくてはなりません!地味な作業ですが熟練を要する作業です。
⑥ 根留め
この作業は二石鼻緒のみの作業です。2本重ねているので両端がバラバラになってしまいます。そのため1足あたり4か所を糸で縛って留めます。この作業が「根留め」です。
⑦ 仕上げ
いよいよ仕上げの作業です。前坪を付けたところを金属の棒に引っ掛けて曲げます。曲げる角度や力加減がとっても重要です!キレイに曲げられるようになるまでには相当の時間を要します。この作業が一番職人さんの特徴が現れる箇所だと思います。
⑧ 完成
前坪に白い紙を巻いて鼻緒の完成です。終始緊張の連続でしたが、いつもと同じクオリティーの鼻緒が出来上がったと思います。お客様に喜んでもらえると嬉しく思います
弊社では上記のような特別注文の鼻緒を1足から承っております。裏生地の素材や色の指定など、出来る限りご要望に応じた鼻緒を製作いたします。お気軽にお問い合わせ下さいませ!
東京都足立区関原3-8-7
鼻緒匠 はな壱
03-3880-1584
suchanz@crocus.ocn.ne.jp
実はこの佐賀錦生地、なんとなんと弊社ブログをご覧になったお客様が趣味で織られた代物なんです。とてもキレイに織られていると思います。まさにプロ顔負けですね。私は鼻緒職人になって今年で23年目になります。このような経験は初めてで、とっても緊張しますがいつもの平常心で鼻緒作りをしたいと思います
① 裁断
まずは佐賀錦生地を裁断します。オンリーワンの生地を裁断するときは絶対に失敗が許されないので本当に緊張します。裁ち包丁をよく研いで裁断に集中です!
今回の二石鼻緒には重なる上の段の内側に通称「玉」と呼ばれる幅3mmのレール状のパーツを取り付けました。この鼻緒の名称を弊社では「内玉二石鼻緒」と呼んでいます。
無地に裁断終わりました
② 前坪の縫製
弊社では前坪の縫製を手縫いではなくミシンで縫製しています。ミシンで縫製した方が曲がらずキレイに仕上がります。弊社では30年程前から手縫いはしていません。
ナイロン製の麻ひもを通して前坪の完成です。
③ 佐賀錦生地(上の段)縫製
上の写真はレール状の「玉」を縫製しているところです。幅が3mmと狭いため難しい縫製作業の一つです。縫製作業を数回繰り返し、筒状のものを4本作ります。
④ 引き通し
縫製作業が終わった筒状の中にナイロン製の麻ひもや厚紙などを入れます。この作業を弊社では「引き通し」と言ってます。中に入れる材料や硬さ等によって鼻緒の手触りや履き心地が決まります。とても経験のいる作業です。
4本すべての引き通しが終わりました。こうなると鼻緒らしくなってきます。
⑤ 坪付け
上の写真のように2本重ねて前坪を縫い付けます。弊社ではこの作業を「坪付け」と言ってます。坪付けの糸が目立たないように、前坪と同系色の糸で坪付け作業をしています。
前坪は履いていて一番緩む箇所です。坪付けはきつめに付けなくてはなりません!地味な作業ですが熟練を要する作業です。
⑥ 根留め
この作業は二石鼻緒のみの作業です。2本重ねているので両端がバラバラになってしまいます。そのため1足あたり4か所を糸で縛って留めます。この作業が「根留め」です。
⑦ 仕上げ
いよいよ仕上げの作業です。前坪を付けたところを金属の棒に引っ掛けて曲げます。曲げる角度や力加減がとっても重要です!キレイに曲げられるようになるまでには相当の時間を要します。この作業が一番職人さんの特徴が現れる箇所だと思います。
⑧ 完成
前坪に白い紙を巻いて鼻緒の完成です。終始緊張の連続でしたが、いつもと同じクオリティーの鼻緒が出来上がったと思います。お客様に喜んでもらえると嬉しく思います
弊社では上記のような特別注文の鼻緒を1足から承っております。裏生地の素材や色の指定など、出来る限りご要望に応じた鼻緒を製作いたします。お気軽にお問い合わせ下さいませ!
東京都足立区関原3-8-7
鼻緒匠 はな壱
03-3880-1584
suchanz@crocus.ocn.ne.jp