いちごわさびの徒然草

アニメ大好き! ガンダム大好き! そんなこんなを徒然なるままに・・

<第39話>信頼! / [小説]ガンダム外伝

2010-05-31 21:42:55 | [小説]ガンダム外伝
<ここまでの話>
【第1部】
<第1話> から <第24話>までのリンク

【第2部】
<第25話> から <第35話>までのリンク

<第36話>敵艦接近!
<第37話>被弾!そして・・
<第38話>MIA・・

【ガンダム外伝を楽しむための補講】
補講(4)MS運用艦ヒポグリフ
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「・・・ 了解! モジト軍曹! 射出してくれ!
     ベリーツー、グリフィン212! ヒロ! 行きますっ!」

「・・・ アンジー ジムコマンド211! 出ます!」

暗黒のキャンバスにオレンジの航跡を残し、2機のジムコマンドが発進していく・・
(頼むぞ・・)
2機の発進コールを聞きながら、ウーミン伍長のボール21B3に身体を流した・・
(次はオーリン達だ・・)気持ちが焦る・・

ウーミン伍長のボールには、ザクマシンガンの傷跡が幾つか見えた
直撃が無かった事に感謝と共に、ウーミン伍長のスキルも評価に値する・・
既にウーミン伍長は機外に出ていて、整備兵達と通信機の修復作業を行っていた

「ウーミン・・ どうだ?」

「・・・ ワサビィのおにいちゃん・・
     私・・ オーリン隊長に着いていけなかった・・」

「気にするな・・ 無事に帰艦したことが大事だ!
 ウーミンの行動は間違ってないぞ
 というより、通信が聞こえない中で、良く頑張ったな!」

「・・・ でも・・ 隊長やチコちゃんが・・」

「心配するな・・ 奴を誰だと思っているんだ?
 歴戦の勇士『ルウムの雌豹』だぞ!
 ウーミンの通信機が故障したことも解っているはずだ・・
 それでも、チコを連れて離脱・・ ん?
 あれ・・ ちょっと待てよ・・」

(ひょっとしたら・・
 あのオーリンが銃殺刑にも匹敵するような、敵前逃亡を行うはずが無い!
 冷静になって考えれば、簡単な事じゃないか!)

「・・・ どうしたの?」

「いや・・ ウーミンはオーリン達の離脱コースは解るか?」

「・・・ そんなの解んない・・」

「そうか・・ ちょっと待ってくれ・・
 ビジー軍曹!! 聞こえるか? こちらワサビィだ!! ビジー!!」

「・・・ こちらグリフィン、ビジーです・・ 」

「おう、ビジー! オーリン達のログ分析はどうだ?」

「・・・ すみません・・ 戦闘ログデータからフィルターを外すのに少々時間が・・
     ボールは熱源が小さいのでトレースできるかも不安ですが・・」

「ああ・・ 解っている・・ で・・その件なんだが・・
 奴の過去の行動パターンから考えた仮説があるんだが・・」

「・・・ それはどのような?」

「まだ思いつきなんだが・・ リン少尉の航跡と重ねて欲しい・・
 オーリンは過去にもセイバーフィッシュでの戦闘中に離脱し、
 行方不明の同僚を救助した事がある・・
 奴は、戦闘中にもその場その場の状況を的確に把握できるセンスの持ち主なんだ・・
 救助に向かった可能性を否定できないんだ・・」

「・・・ なるほど・・ そうだったらトレースすべき範囲が狭まりますね!
     全方位で捜索するより、ずっと早くなります
     一度やってみます・・ 助かりました大尉♪
     ほんと・・ 時間ばかりかかっちゃって困ってました・・
     で・・ リン少尉ですが・・ 想定される高確率の航跡がもう1つあったので
     そのデータをミィ少尉219、ドロシー軍曹216、ヤーク軍曹217に伝送しました
     こちらの方が確率高そうです」

「おお! そうか・・ 捜索2班には、そちらの航跡を探索させよう!
 また、何か情報が出たら連携してくれ!」

「・・・ 了解です、大尉!
     あっ・・ ちょっとお待ちください・・
     ・・・
     戦隊長がお呼びです・・ 戦隊長に代わります・・」

「おう! 代わってくれ・・」

「・・・ 大尉? マメハです・・
     忙しい所、悪いんだけど相談したい事があって・・
     ちょっとグリフィンに来てくれない?」

「戦隊長・・ お急ぎですか? 今は捜索作業が・・」

「・・・ そんな事、解ってるわよ!
     でも、こちらも色々あるのよ! 解るでしょ?
     捜索隊のコントロールはマサップ中尉に私からお願いするから・・
     ゴメンネ・・ 心中は理解しています。でも、お願いなの・・」

「了解しました・・ ランチでそちらに向かいます・・
 マサップ中尉には、戦隊の護衛にヤーク軍曹217を残すようにお伝えください・・
 あと、ウーミン伍長も有事の際は出れますから・・
 捜索第2班はミィ少尉とドロシー軍曹を飛ばしてください・・ お願いします」

「・・・ 解ったわ、ほんと、申し訳ないけど、すぐに来てね!」

「アイ・サー!」

「・・・ どうなったんですか?」

と心配そうな顔のウーミン伍長が覗き込む・・

「ああ・・ オーリンの事は大丈夫だ!
 ウーミンは自分の仕事をしろ! 通信機の修理も必要だが、有事の際はいつでも
 出れるよう、エマージェンシーモードでスクランブル待機しておけ・・
 良いな?」

「・・・ はい!」

「うん・・ いい子だ♪」

私はウーミン伍長の頭をポン!っと軽くたたき、
指でサインを送りながらランチ格納庫に身体を流していった・・

「整備班! サミー曹長はいるか? グリフィンに行くぞ、ランチを頼む!」

「・・・ ワサビィ大尉、急ぎですね! ランチ準備にかかります!」

「おう・・ 急いでくれサミー!」

「・・・ 副長のマサップです・・
     ワサビィ中隊長から捜索隊のコントロールを委譲されました。
     捜索2班はミィ少尉219号機とドロシー軍曹216号機です。
     ビジー軍曹から新しい捜索エリアが伝送されていますので、
     捜索2班は新しいエリアの捜索をお願いします。
     オビッチ軍曹! 準備が出来たら随時発進させてください。
     あと、ヤーク軍曹217号機はその場でスクランブル待機をお願いします
     ウーミン伍長もスクランブル待機ね。 では!頑張って!!」

マサップ中尉という奴は・・ 本当に人を使うのが上手いのかもしれない・・
というか、物腰の柔らかな話し方の裏に、メンバーを完全に信頼している事を
感じる事が出来る・・
(さすが、副官だ・・)
信頼・・ 言うのは簡単だが、現実にはすごく難しい
しかし、一番大事な要素なのだ!
(奴になら、捜索隊も安心して任せられる・・)

「・・・ 大尉!! ランチの発進準備完了です! 乗船ください!」

「おう! すぐ行く!!」

と、サミー曹長に返答する間にも発進コールが入る・・

「・・・ ベリーフォオ ミィ 出ます!」
「・・・ ベリーナイン ドロシーです。発進よろぉ!」

ミィ少尉とドロシー軍曹が右舷デッキから発進したようだ
(頼むぞ!ミィ、ドロシー!・・
 というか・・ 戦隊長は何の用だろう?)
そんな事を同時に思いながら、私はランチに乗り込んだ・・

・・・

ランチのコパイ席に着座し、操縦するサミー曹長と他愛も無い会話を
するのだが、私の返答が上の空になり会話が続かない・・
気持ちはどうしてもMIA3名の心配事に行ってしまう・・

「大尉・・ この話は、また落ち着いてからにしましょう・・」

「えっ・・ あっ・・そうだな・・」

まだミノフスキー粒子濃度が濃い状況ではレーザー通信機装備が無い
ランチでは、情報も入ってこない・・

「すぐにグリフィンに着きますから、今はゆっくりしてください・・」

「本当にすまんなサミー・・ 感謝だ・・」

「グルフィンコントロール! 聞こえますか?
 こちらヒポグリフ・ランチアルファー! サミーです。
 聞こえましたらカーゴデッキをオープンください!」

「・・・ ガ・・ガ・ ・ガ・・・」

「まだ、ミノフスキー粒子が濃いですね、溺れそうです・・
 聞こえていれば、ハッチが開くなど、なんらかのアクションがあると
 思いますが・・ まぁ・・ 仕方ないですが・・
 もう少し接近します・・」

などとたわいの無い話をしているうちに、グリフィンとの距離が
徐々に近づいていった・・
宇宙ではゴミなどが浮遊していない事から、遠くの物も非常にクリアに
視認できてしまう。そのため、距離感を見失う事が多い事から、
艦の側部には10メートル毎にマークが表記されており、
そのマークの間隔を視認する事で、パイロットは距離感をリセットする。
私はそのマークを見ながら、グリフィンの大きさを再認識していた・・

「よく見ると大きいな・・」

「そうですね・・ カーゴデッキが大きいですから・・
 カーゴスペースだけを見たら、ペガサス級の強襲揚陸艦より
 大きいと聞いています・・ あっ・・ 信号だ・・」

見るとグリフィン艦橋部から点滅信号が発せられているのが見えた
と同時に右舷のハッチが開いていく・・

「着艦だな・・ 暇だから私がやろうか?」

「いえ大尉・・ 私にもやらせてください
 腕がなまっちゃいますから♪」

「じゃ・・ 任せた・・」

「では、大船に乗ったつもりで・・ タッチダウンに入ります!」

ランチはグリフィンの艦尾に一旦まわり、周回するように軌道をとり
艦首から着艦する軌道に着いた
開いたハッチの中にセイバーブースター(YUKIKAZE)が見え
ランチはそのセイバーブースターをすり抜けるように静かに着艦した・・

「やるなぁ サミー♪ さすがだな!」

「どういたしまして♪」

ハッチが閉じられ、エアーが充填されると、エアー氷結の白い霧で
視界がゼロになる・・
その霧が消えていくと、数人のメカニックが、待ってましたとばかりに
セイバーブースターに取り付き、作業を開始するのが見えた・・

「おう! すまんな! やってくれているんだな? 直りそうか?」

「あっ! 大尉! 何とかなりそうです
 オーダーのうち、レーザー通信機の設置と操縦席でのビーム砲制御は
 できそうですが、ビーム砲の照準は難しいです・・
 ですから、仰角なしのゼロ掃射のみになっちゃいますが・・
 アポジモータとの制御プログラムも、間に合いません
 あと、連装同時発を単発で撃てる様に・・のオーダーはもう少しかかります・・
 というか、間に合わないです・・」

「はっきり言うなぁ・・ ただ、そんなオーダーは?
 私は感想は言ったがオーダーを出した覚えはないぞ・・ 一体誰が?」

「えっとぉ・・ マスミン参謀のサイン入りの改装許可書が来ていますが・・」

「ほう! そうなのか? いや・・ ありがたい!」
(マスミン・・ また借りが出来たようだな・・)

「で・・ いつ出来る?」

「戦隊長からも、先ほど『至急』との命令がありましたので、
 クマ軍曹のジムなどの修理要員もこちらにまわし作業しています
 あと1時間ほどで飛べるかと・・
 あっ・・ すみません・・ あと・・
 外装の傷はアルミキッチンテープでの仮補修になります・・
 まぁ宇宙線の影響さえ出なければ・・ 見た目は悪いですが・・」

「ああ・・ かまわん
 機器に影響が出なければキッチンテープでもガムテープでもなんでもOKだ!
 前世紀の地球上で使用していた当時最新のジェット戦闘機でも、
 外装補修にキッチンテープが使用されていたと聞く・・ よろしく頼む!」
(そうか・・ マメハ大佐にまで 至急との命令・・
 大佐にも借りが出来たかぁ・・
 こりゃ、今回のお願いも、少々の事ならば聞かねばならんか・・)

セイバーブースターにレーザー通信機が装備されると、
MS中隊の移動司令部にも使用できそうだ・・というか、
ヒポグリフやグリフィンでのMSコントロールでの傍観者状態は
精神的にも苦痛で・・(というか、性に合わん!)
とにかく戦況を目視することができる・・ 
艦が至近弾をうけ、コントロールが落ちるなどありえん事だ!・・

ん? 
(ちょっと待て! 戦闘艦のコンバットプロセスがダウンするなど
 欠陥じゃないのか?)

通常なら、そんな事はありえない・・
やはり実験艦をそのまま戦場に持ってくるなど無理があるのだが・・
それは、そんな無理をしないといけない状況に、
連邦軍が置かれていることを意味していた。

・・・

グリフィンのコントロールブリッジに入ると、突然大きな声が耳に入る

「ですから、それは難しいと言っているのですが・・」

「・・・ 大佐・・ これは決定事項だ!命令なんだよ!」

「しかし・・ こちらは現在行方不明者の捜索を・・」

「・・・ それは聞いた・・しかしMIAだろ?
     確かにパイロットは軍にとっても大切なリソースだが、
     軍は軍全体で動いている。再度通達するがこれは命令だ!
     以上だ!」

「准将! 准将!!・・  くそぉ・・ 一方的な!!・・」

「どうされました? 戦隊長」

「ワサビィ・・ ごめんなさいね、本当に色々と発生するわ・・
 ちょっと別件が入って・・ グリフィンとヒポグリフは、
 別のポイントに移動することになっちゃったわ・・」

「えっ? それって・・」

「ええ・・ そうね・・
 残念だけどリン少尉たちの捜索は打ち切りね・・」

「そんな!! 残念ってなんだ!! そんな事は許さん!!」

「怒るのも解ります・・でもね・・ 命令なのよ・・」

「なにが命令だ! くそっ!」

「ワサビィ・・ 言動には注意して!」

「というか、どこに移動? なんのために?」

「今回の作戦はチェンバロ作戦っていうんだけど・・
 我ら21独立戦隊は、その作戦の先行隊に入れられたらしいの・・」

「先行隊?」

「そうね・・ ミサイル突撃艇を1個中隊預かるとか・・」

「ええっ? このモビルスーツの時代に時代遅れのミサイル突撃艇ですか?」

「そうね、時代遅れなんだけど・・ なんか特別なミサイルらしく・・
 詳細は聞いてないの・・」

「いや・・ ミサイル突撃艇って 最近開発されたとも聞いてません
 特別なミサイルって・・ まさか条約違反ではないですよね?
 というか、そんな前世紀の遺物のような・・ ザク相手に犬死にですよ!
 一体軍司令部は何を考えているのか・・
 というか、小隊は何艇構成? グリフィンだけで無理なんですか?」

「5艇ね・・ 宇宙戦闘機と同じ構成・・ だから3個小隊で15艇・・
 グリフィンに詰め込んでも10艇が限度・・
 収容キャパから見ても、ヒポグリフも必要なの・・」

「いや・・ 収容容積はそうかもしれませんが、大事なことは
 今この場所を離れることは出来ない!って事です!」

「それはさっき言ったわ・・ MIAはMIAなの・・ 」

「そんなぁ!! なにか方法はあるでしょ!」

「解ってるわよ!! でもね、あなたも私も軍人なのよ!」

「くそぉ・・ で・・ いつ・・ あと時間はどれぐらい・・」

「既に突撃艇は回収ポイントに向けて出港しているの・・
 すぐに迎えに行かなければ、今度は15艇30人ものパイロットがMIAよ・・」

「戦隊長! ヒポグリフから通信です!」

「なに? 急ぎ? 今、中隊長と重要な話の最中なんだけど・・」

「はい・・ 捜索から帰艦したMS隊のヒロ中尉が早く繋げと・・」

「もう・・ うるさいわね・・
 ワサビィ・・ 部下の教育が悪いわよ・・ いいわ、繋いで」

「・・・ 戦隊長ぉ!! マサップに一体何を命令したの?
     早く発進命令を出してよ!!」

「ヒロ中尉・・ 残念だけど捜索は打ち切りよ・・」

「・・・ はぁ? あんたバカぁ? 何を言ってんの?
     リンが、待ってるんや!! 打ち切りって・・」

「口がすぎるわよ! ワサビィといい、ヒロといい・・
 ほんとにあなた達は・・ これは命令です・・」

「大佐!!」

「ワサビィ! 黙って! 反逆罪と上官侮辱罪よ!
 良いわね、ヒロ中尉・・ 命令です、そのまま待機して・・」

「・・・ うっさいバカ野郎!
     おい! マサップぅ! ハッチを開けろ!
     でないとビームガンで穴を開けるぞ!!」

「バカはあなたよ! 私の気持ちなんか何も知らないくせに!
 いいこと? そんな事をしたら、本当に軍法会議よ!!
 ロープで縛って、引き回すわよ!」

「ん? ちょっと待ってください・・ ロープ?・・
 昔、セイバーフィッシュでサラミス級に曳航されたことがあります・・
 パイロットは収容し、機体を曳航すればグリフィンだけで対応できませんか?」

「えっ・・ 曳航・・ 」

「・・・ ん?隊長? いい案があるんすか?」

「ああ・・ いけると思うぞ・・ ヒロ!落ち着いて、ちょっと待て!
 どうですか? 戦隊長?」

「そうね・・ いけるかしら?」

「はい・・ ただ、丸腰はまずいので、護衛のために稼動できるジムを
 2機こちらに運び・・」

「そうね・・ それで行きましょう! モビルスーツの編成は
 ワサビィ頼むわね・・
 ヒロ中尉、さっき聞いた言葉は忘れないわ・・ でも、発進OKよ♪」

「・・ だよね、愛してるぜ大佐♪
    おう! マサップ!聞こえてただろ! 発進してくれ!」

「これで問題は解決ですね・・ では、私はジムの手配に・・」

「いいえ終わりじゃないわ・・ 呼んだのは違う話なの・・
 YUKIKAZEの修理が終わったら、あなたに飛んで欲しいの・・」

「えっ? どこに?」

「レイテの簡易補修を行って、捕虜とけが人を乗せ地球衛星軌道上に向けて
 発進させたんだけど、ご存知のように、マスミン特務大尉が艦長代行で
 乗っているのね・・
 まぁ、捕虜の引継ぎなど、特務大尉でないと出来ない事項が多いので
 マスミンに行ってもらうしかないのも事実だけど、こっちもこっちで次の作戦の
 準備があって、マスミンがいないと回らないのよ・・
 衛星軌道上で軌道護衛艦隊に引き継げば終わりなんだけど・・
 帰りの足が手配できなくって・・
 解るわね? 迎えに行って欲しいの・・
 足の速さと長さと・・そして複座・・ YUKIKAZEしかないわね
 単座で操縦できるよう改修はしたから・・ お願いね・・」

「そんな急に・・ というか、マスミンのアッシー君ですか?」

「嬉しいくせに♪・・
 本当は、ワサビィと2人にすると、また何をするか不安だから
 オーリン准尉にお願いしてたんだけど・・
 こんな状況になっちゃって・・ 代わりは大尉しかいないの・・ 」

「はぁ?・・ というか、何もしませんよ・・」

「あら? 私の目は節穴かしら? まぁ、信用しているわ♪・・
 ということで、修理が完了したらすぐに飛んでね」

「というか、そんなことですか・・ やることは一杯あるのに・・」

「一杯あるのは解ってます。そしてみんな、一生懸命やっているわ・・
 なんでも1人で背負い込まない! 皆を、部下を信頼して・・」

「信頼・・(そうだ・・信頼! また忘れかけていた・・)
 了解であります戦隊長! 全力でアッシー君を遂行しますっ!」


<第40話>絹のスカーフ?に続く・・・

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