真摯さを絶対視して、はじめてマネジメントの真剣さが示される。
それはまず人事に表れる。
リーダーシップが発揮されるのは真摯さによってである。
範となるのも真摯さによってである。
真摯さはごまかせない。
ともに働く者とくに部下には、上司が真摯であるかどうかは数週でわかる。
無能、無知、頼りなさ、態度の悪さには寛大かもしれない。
だが、真摯さの欠如は許さない。
そのような者を選ぶ者を許さない。
このことは、とくにトップについていえる。
組織の精神はトップから生まれるからである。
組織が偉大たりうるのは、トップが偉大だからである。
組織が腐るのはトップが腐るからである。
「木は梢から枯れる」との言葉どおりである。
範とすることのできない者を高い地位につけてはならない。
:「ドラッカー365の金言 1月1日」、「マネジメント 課題・責任・実践」
組織を運営するには、正統性の確立が必須である。
その正統性を確立できるのは、真摯さをもつリーダーである。
従来はカリスマ的リーダーがその役割を担ったが、ネクスト・ソサエティではマネジメントを学んだ複数の人たちがチームによりその役割を担うようになる。
ネクスト・ソサエティにおいては、チームとして正統性を確立する仕組み、チームとして真摯さを維持する仕組みを構築する必要がある。
そこを目指しているのがISOである。
ISOの仕組みをうまく導入することがネクスト・ソサエティの鍵である。