今日では、意思決定をする能力は、知識労働者にとってまさに成果をあげる能力そのものである。
【成果をあげる意思決定の5つの特徴】
1.問題の多くは原則についての決定を通してのみ解決できることを認識する。
2.問題への答えが満たすべき必要条件を明確にする。
3.決定を受け入れられやすくするための妥協を考慮する前に、正しい答えすなわち必要条件を満足させる答えを検討する。
4.決定に基づく行動を決定そのものの中に組み込む。
5.決定の適切さを検証するためにフィードバックを行う。
:ピーター・F・ドラッカー 「経営者の条件」
「原則についての決定」とはどういうことか?
正しい決定は、共通の理解と、対立する意見、競合する選択肢をめぐる検討から生まれる。ということを認識するということでよいか?
そうだとすると、「原則についての決定」よりも「原則に則った決定」とか「原則にそった決定」の方が理解しやすい。
オンディーズの田中修治さんは意思決定について4、5の大切さを強調する。
決定時点よりも実行とフィードバックに重きを置いており、選択(意思決定)そのものにはあまり意味はないという。
田中さんは1~3を意思決定そのものと呼んでいる。
そしてそれは、一般的な日本人が考える意思決定のように思う。
成果をあげる意思決定も時代と共に注力するポイントが変わっている。