今日のマコなり社長のインサイドストーリーズから
・心のどこかで緩い嫉妬心のようなものが生まれるのは、自分がかつて一度は夢見たものということである。
・自分と同い年や歳下になってくると言い訳する余地がない。彼らは自分が欲しいと思っていたものを、言い訳することなく実力で手に入れている。その時、悔しいと感じるはずである。「自分は一体なにをやっているんだ」という気持ちも湧いてくる。自分が嫉妬心や執着心を抱くものは、かつて自分が欲しいと思っていたものということを認めなければならない。
★多くの人は「人の幸せを妬むのはみっともない」ということを分かっているので「チッ」と思ったということは言わないが、心の中にある嫉妬心や執着は否定できない。心の中に湧き起こった執着を自覚することは重要である。なぜなら、執着を自覚してコントロールすることで自分らしい人生が歩めるからである。
★いちばんやってはいけないことは、結果を出した人を否定することである。他人を悪人にすることで自分の存在価値を守ろうとするのは、極めて短期的な効用しかない考え方である。自分が持っていないものを持っている人に対してどんどん壁を作り、その人を否定して自分を守っていると、結局自分はなにもしなくなっていく。そのような人が人生を豊かにしていけるはずがない。その時にしなければならないことは、執着が生まれた対象を否定したくなるような気持ちを自覚することである。さらに良くするためには、リフレーミングすることが大事である。否定したくなる気持ちにブレーキをかけて、自分の気持ちの中で素直に「素晴らしいね」と応援しよう。結果を出した人を素直にリスペクトして、応援しよう。「その人のやっていることは良いことか、悪いことか」という判断をしてはいけない。それが明確に誰かを傷つけていたり、自分が被害を受けたりしているのであれば話は変わってくるが、そのような状況だったとしても人としてのリスペクトを忘れないようにしよう。
【執着を自分の力に変える3つの方法】
1.身近な人への感謝を思い出して伝える。
★執着が生まれたときは、自分の中の「渇く」と「足るを知る」のゲージが渇くの方向に傾き過ぎているので、人間は身近な自分の人生を最も豊かにしてくれる人たちへの感謝を忘れてしまいやすい。それは「人生を豊かにする」「幸せに生きる」という最も大事なことを捨てることになるので、感謝を思い出して伝えるようにしよう。
2.他人を否定しない。
★世の中で話題になっている人がいたり、自分が嫌いな人や苦手な人が成功しているのを見たりしたとしても否定してはいけない。悪口を言うのもダメ。一度でも悪口を言ってしまうと、あなた本来のあり方が周囲のイメージに変換され、本来の生き方ができなくなる。あなたが誰かの悪口を言ったとしよう。その場合、あなたは聞いた人が持つ期待値に合わせようとしてしまう。他人の期待値に合わせようとすることは、あなたの人生を狂わせることになる。
3.執着が生まれたときこそ人生の本番だと考えて自分の信念を貫く。
・自分の信念を貫くとは、自分がかっこいいと思う在り方を体現することである。足るを知る方向に行き過ぎてしまってもダメ、渇き過ぎるのもダメである。「くそ、こんなんじゃダメだ。どうすれば良いんだよ」と絶望することもあるだろうが、そのような苦しい場面こそ、勇気を発揮すべき人生の本番である。
★私たちは生きていく中で、他人の人生に自分の人生のアナザーストーリーを重ねていってしまう。つい他人と自分を比較をしてしまう。それは人間の本能なので仕方ない。ただ、私たちは思い出さなければならないことがある。それは、そんな自分ですら誰かにとってのアナザーストーリーということである。自分は、誰かが本気で夢見て手に入れられなかった人生を生きている。自分の人生は恵まれている。誰かが欲しくて仕方なかった人生、その人が手に入れられなかった人生を、今自分が生きている。そして、そんな自分もまた誰かの人生に嫉妬している。ここで言う嫉妬しているとは「嫉妬で頭がいっぱいというわけではないけれど、執着を感じてしまう瞬間を自覚している」ということである。
★誰かと比べてしまう本能は本質的には良いものである。人と比較するということは、他の人ができることを自分もできるようになろうとしているということである。それは成長意欲であり、自分をもっと磨こうとする原動力そのものである。人と比べてしまうからこそ、私たちは身なりをしっかりしたり発言にも気を遣ったりして、良い体験ができるように仕事を頑張ろうとする。ダメなのは、極端に心が渇く方向に傾き過ぎてしまうことである。「渇き」と「足るを知る」の比率は「6:4」または「7:3」くらいが良い。この比率が崩れることがダメなのであって、そこに執着し過ぎなければ嫉妬は自分を動かす原動力になる。執着が生まれたときこそ人生の本番である。そこでどのように振る舞うのかにかかっている。自分が苦しいときこそ、人生を幸せにする瞬間がある。そのチャンスを捨ててはならない。