しかし経営陣に関しては、同族企業にはいくつかの守るべき重要な留意事項がある。
それらを守ることなくしては、繁栄するどころか生き残ることもできない。
第一に、同族企業は、一族以外の者と比べて同等の能力をもち、少なくとも同等以上に勤勉に働く者でないかぎり、一族の者を働かせてはならない。
第二に、一族の者が何人いようと、また彼らがいかに有能であろうと、トップマネジメントのポストの一つには必ず一族以外の者を充てなければならない。
第三に、重要な地位に一族以外の者を充てることをためらってはならない。
この三つの原則を忠実に守っても、問題は起こる。
とくにトップの継承をめぐって起こる。
一族の事情が企業の事情に反する。
したがって第四に、継承の問題について適切な仲裁人を一族の外に見つけておかなければならない。
:「未来への決断」より
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