意思決定とは行動を約束することである。
起こるべきことが起こらなければ、意思決定を行ったことにはならない。
しかも、ここに一つ当然というべきことがある。
ほとんどの場合、行動する役目の者は、意思決定を行った者ではないということである。
したがって、誰かの仕事として期限を定めないかぎり、いかなる意思決定もないに等しい。
よき意図があっただけに終わる。
意思決定を行動に変えるには、いくつかの問いに答えなければならない。
誰がこの意思決定を知らねばならないか、いかなる行動が必要か、誰がその行動をとるか、行動する役目の者が行動できるためには、その行動はいかなるものでなければならないか。
意思決定を実行に移すための行動は、その行動をとるべき者の能力に見合っていなければならない。
このことは、行動をとる者が、それまでの行動や習慣や態度を変えなければならないとき、とくに重要な意味をもつ。
:「経営者の条件」
「ほとんどの場合、行動する役目の者は、意思決定を行った者ではないということである」というのが組織社会の特徴である。
意思決定を行ったものが、いかなる行動をするかが最大のポイントである。