どうも囲碁アートの関です。
「ここから囲碁すると引き分けになる」
そんなコンセプトの作品群は、さまざまな面から見ることができそうです。
生み出される絵柄がどんなものになるか。どんなサイズになるか。
など「絵」として見るもの。
そしてもちろん、囲碁的にどんな意味を持っているか、も私は興味があります。
勝ち負けに行き着く囲碁とは別の、引き分けを目指すものとしての囲碁
を追究するものでもあります。
「ぜんぶ持碁になるアルファベット5路カード」
を、今回はご紹介します。
「5路」、つまり5×5の小さい碁盤の中に、アルファベットを描いた作品を収録しています。
実際の公式戦では、19×19の大きなサイズ。
小さめのものだと13×13や9×9もよく遊ばれますが、
5×5となると、普通に囲碁をするには狭すぎるサイズです。
(黒が真ん中打てばほぼ勝ち確)
ところが!
何かをここに書いて、いい勝負にしようとすると、これがまた素晴らしいサイズ。
これを作ってみてわかりましたが、アルファベットは5×5におさまりやすいですね。
これは本ではなく「カード」です。
26枚つづりで、A~Zまで、すべて囲碁として成り立っている形。
ここから囲碁をすることができ、うまくやると引き分けです。
(答えもついてます)
しかし、上述のように五路盤は狭すぎるので、対応する碁盤がない・・・!?
なんとカードの上に石を置いて、囲碁できちゃいます!!
(狭すぎて逆に助かったところです。)
「マイルド」は、囲碁を覚えたあとにできるものから、ちょっと骨のあるものまで。
勝負というより、二人協力プレイで、引き分けへの道筋を探るという、別のゲーム性がありそうです。
ピッタリ一致したときの感動・・・
「激辛」は、初段以上AI以下。自分でもよくわかりません。
なんでこれ引き分けになるの?いまだに間違えてないか自信がありません。
(いちばんすごいと思うL☆5)
5路盤「L」です。
— 囲碁アートの関です。 (@chitokunn) October 27, 2022
黒(青)から打って持碁になります。
最後はアゲハマで決まります。 pic.twitter.com/yetD9HeuHU
計52作品。
本当に作るのが大変で、字形によっては難易度調節なんてできず、
なんとか成り立たせたら鬼のようなものができていた、という思い出があります。
でっかい作品がやはり注目されがち(だし、私も推しがち)ですが、小品もけっこういいですよ。
ぜひお手に取ってみてください。
マルシェルにて販売いたします。
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