いけふくろう通信(発行人=ムッシュ)

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「つくばエクスプレス開業」(いけふくろう通信第4号)

2005-08-25 00:47:32 | 鉄道・バス(交通)
つくば駅~秋葉原駅を最短45分で結ぶ、待ちに待った東京圏内最後の通勤新線、ようやく開業しました。

何と、旧運輸省の運輸政策審議会が「東京圏の都市交通の課題」と位置付けてから20年、
JR常磐線の混雑緩和と沿線の開発を目指し、着工から11年、
合わせて31年もかかってようやく開業に至ったのです…。

いや~、すごい年月ですね。

時代は昭和から平成ですよ。沿線住民にとっては悲願達成という感じでしょうね。

そのつくばエクスプレス、最新の安全対策が施されています。ホームと車両のドアが連動して開閉するほか、
踏切が一切なく線路はすべて高架か地下を走っている点、自動列車運転装置(ATO)、
自動列車制御装置(ATC)を備えるという現時点では最高峰の安全性を備えた路線です。

ちなみに、関東圏内で同様の安全性を備えた路線といえば、
都営三田線、東京地下鉄南北線、東急目黒線くらいです。

おまけに最高時速130km/hは、東京圏内では、通勤電車では最高の早さです。
しかも、最高速度120km/hを誇る京急本線の快特と比べても、
あちらは線路幅が広い(1435㎜の標準軌〔新幹線の線路と同じ幅〕)ので、
線路幅が狭い(1067㎜の狭軌)路線の中では関西の東海道線・新快速と並ぶスピードです。

ちなみに、この130キロ運転に対抗して、常磐線もE531系の新型車両を導入し、
特別快速で同じく130キロ運転を開始しました。さすが、JR東日本、対応が早いねぇ。

良いことずくめに見える「つくばエクスプレス」、しかし、
今後10年間は赤字決算が確定しており、すべてが明るいとは言えない状況です。

この「つくばエクスプレス」は第三セクターなのですが、同じ第三セクターの鉄道のうち、
黒字経営は4社に1社の割合という状況です。なかなか鉄道経営は厳しいのですね。

それにしても電車に乗るたびに感じますが、最近は電車が外観がかっこよくなったし、
なかも綺麗になったし、時代は進化しているんですねぇ~。

それから、早く「つくばエクスプレス」の快速と「常磐線」の特別快速に乗りたいなぁ。

おまけにJR・Suicaのペンギンに対抗していると思われるスピーフィ、駅でグッツ販売もしているらしいんです…。
ちょっと気になります。

<参 考>

つくばエクスプレス (http://www.mir.co.jp/

常磐線E531系車両 (http://www.railfan.ne.jp/koyusha/carinfo/050416.html

平成14年度第三セクター鉄道の輸送実績・経営成績について (http://www.mlit.go.jp/kisha/kisha03/08/080718_.html

つくばエクスプレスマスコット・スピーフィについて (http://www.mir.co.jp/about_tx/speefy.html)

~ムッシュ・いけふくろう~