Johnny’s Dazed And Confused Days

〜ジョニーのぼんやりと混乱した日々〜

♪ きみの友達 / キャロル・キング:1971年作

2023年11月20日 09時24分13秒 | 1970年代の洋楽
 【Album Data】
リリース:
1971年2月10日
チャート:Billboard1位、オリコン1位、全英4位

キャロル・キングが1971年に発表した
世紀の傑作『Tapestry つづれおり』

15週連続で全米No.1を記録したこのアルバム、世代を越え、あるいは「自分の好きなジャンル以外はねえ~」という了見の狭い考えを棄て、是非、じっくり聴いてもらいたい・・・紛れもない名盤です!

今日はこんな名盤の中の屈指の名曲の紹介です。

理想と現実の狭間で
“愛と平和”を唱え花開いた60年代後半の若者文化でしたが、次第にそのブームも下火になって行きます。
残されたのは、“理想と現実とのギャップ”、そして・・・“失望”
“愛と平和”を唱える一方で、出口の見つからないベトナム戦争ドラッグ、多くの矛盾に満ちた病めるアメリカ・・・
70年代に入ると、多くの人が何をやったらいいのか自問自答したのではないでしょうか?

“孤独”
出口の見えない闇の中では、自分の進むべき道など判る筈がない!
そこに待っているのは“孤独”・・・ひとりぼっち
そんな悩める友人達に「いつだって友達の私がついている」と・・・
難しいことを言っているわけでなく、「あなたは決して一人ぼっちじゃない」と優しく語りかける・・・
キャロル・キングの温かみのある気持ちが伝わって来るようです。

きみの友達 / キャロル・キング
あなたが打ちのめされ
愛が必要なとき
なにもかも諦めてしまいそうなとき
私を思い出して・・・
そうしたら すぐにあなたのもとへ行き
暗過ぎる夜さえ照らす光となるから

私の名を呼ぶだけで
どこに居たって
あなたに会いに駆けつける
冬、春、夏、秋いつだって
呼ぶだけでいい
すぐにあなたのもとへ行くから
あなたの友達だもの

あなたの心に
黒く暗く、雲がたちこめ
冷たい北風がまた吹き始めたら
自分を見失わないで
しっかりと私の名を呼んで
すぐにあなたの扉を叩くから

私の名を呼ぶだけで
どこに居たって
駆けつける、あなたに会いに飛んで行く
冬も、春、夏、秋だって
呼ぶだけでいい
すぐにあなたのもとへ行くから

どんなときにも あなたには友達がいる
冷たくあしらわれ
傷つき、置き去りにされ
心まで奪われそうになっても
そんなことはさせない

私の名を呼ぶだけで
どこに居たって
飛んで行く、あなたに会いに
冬、春、夏、秋いつだってかまわない
呼ぶだけでいい
すぐにあなたのもとへ行くから
あなたの友達なんだから

♪  ♫  ♪  ♬  ♪  ♫  ♪  ♬  ♪  ♫  ♪  ♬  ♪  ♫  ♪  ♬  ♪  ♫  ♪  ♬  ♪  ♫  ♪  ♬

【 Single Data 】
リリース:1971年5月29日
チャート:Billboard 1位、全英4位
名作アルバムが同時進行
1971年の年明け早々、キャロル・キング『Tapestry  つづれおり』ジェームス・テイラー『Mud Slide Slim and the Blue Horizon』の名作が同時に並行してレコーディングされました。
今日ご紹介している「きみの友達」は、キャロル・キングはシングルリリースせず、ジェームス・テイラーが彼自身のアルバムに収録すると同時にシングル・リリースをしています。
 【 Album Data 】
リリース:1971年4月
チャート:Billboard 2位、全英4位

この曲は二人のアーティストの共同レコーディングのセッションしている中で書き上げられ、キャロル自身は、この「きみの友達」は自分に対し、偽りのない素直な気持ちをそのまま書き上げることが出来たといったような内容の話をしています。
更にテイラーはこの曲の事を彼女から、彼のデビュー・アルバム『Fire  and Rain』の表題曲の中の1節の“友達を見つけられない寂しい時期があった”という部分の返歌であるという話を聞いた事を明かしています。

何れにせよ、気心の知れた仲間に囲まれた最高の雰囲気の中でレコーディングされたのは間違いないようです。







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