♪ 君のナンバー”5.7.0.5” / シティ・ボーイ：1978年作

Pi-Po-Pa
昨今、固定電話を置かない家庭が増えて来ています。
更に携帯電話の普及に伴い、会話からメールに主流が移行・・・
電話は「今、寝ているんじゃないか？」とか「仕事中じゃないか？」とか、相手の都合を気に掛ける必要がありますが、その点、メールはそれ程、相手に気を使うことなく出せ、文中に「手が空いたら返信ください」と書き添えるだけで済む～実に便利ですね。
気忙しい今の世にマッチしているのかも・・・？
個人的にはメールして相手の都合を聞いてから、電話をするようにしています。

これだけ携帯電話が普及してしまうと、あの懐かしの"Pi-Po-Pa"の電子音が、近い将来「何それ？」と云われる時代になってしまうかも知れませんね。

音楽の世界でも“カセットから流れて来る～♪”などの歌詞から、時代を感じさせる曲があるように、これまで結構あった電話の効果音を使った曲が間もなく時代遅れの曲になってしまいそう。

今日ご紹介するのは、電話をテーマにした曲の紹介です。

Book Early City Boy Renaissance

【 Album Data 】
リリース：1978年
チャート：米国115位

さて、今日は、当時、“10ccに通じる部分がある”といった謳い文句に踊らされ購入したアーティストの曲をご紹介させて頂きます。

今日ご紹介するのは、そのポップな感覚、コーラスの多重録音などが、10cc と通じる部分があると紹介されていたCity Boy の「君のナンバー"5.7.0.5"」という曲です。
まあ、この手のポップ・グループは英国ならではのもので、ポップでコーラスに秀でたバンドは、ひとくくりで10cc と比較されることが非常に多かったのは間違いのない事実です。　こんなことからも10ccの偉大さがよく分かります。

【 Single Data 】
リリース：1978年
チャート：米国27位、英国8位

ただこの曲に関しては、別段、"10cc"らしいというわけでなく、寧ろコーラス部分は"Queen"を思わせるものがあります。

ピッポッパッという電話の押しボタンの音と共にア・カペラの多重コーラスで始まるミディアム・テンポのこの曲、バックも歯切れよく、非常にコンパクトにまとまった大英帝国のバンドならではのポップスのように思いました。

それにしても・・・
この"City Boy"というバンド名～抵抗はなかったんだろうか？(^O^)

5.7.0.5 - City Boy

君のナンバー”5.7.0.5” / シティ・ボーイ
5.7.0.5と電話番号
でも誰も電話に出ないんだ
5.7.0.5...

もう10セントだけかけてみるよ
でも電話交換手が
電話を切らずに待ってもらえるかな
俺の耳元では淋しい音が鳴り響く
誰も出ない 誰も出ない

受話器を取り上げても
誰も出なかったらおかしくなっちゃうよな
騙されて 馬鹿にされた気分さ
部屋で俺のナンバーディスプレイが見えたなら
すぐに俺に電話をかけてくれよ

なあ 交換手さん
5.7.0.5とかけてみる
誰も出てくれない
5.7.0.5...
電話を切らずに
まだ待っていてほしいんだ

誰もいないなんて信じられないよ
この番号って電話ボックスだけの恋人専用の
恋の情事のナンバーなのかい？
そのまま電話を切らずに待っていたよ
ああ 緊張でピンと張った電話線だよ

きみのドアの向こうから光がさしてきた
2階がパーティー会場だって聞いたんだ
でもきみがは外国から訪れた友達を
迎えに行ってたって言うだけさ
詳しく聞かせてくれよ

ねえ 交換手さん
5.7.0.5
誰も電話に出ないんだ
5.7.0.5
このまま切らずにいてくれないか
僕には理解しかねる不思議な人達
彼女の行動が僕には信じられない
でも今じゃもう遅すぎる
もう町じゅうに広がったんだ

5.7.0.5
ああ 返事はないんだよ
5.7.0.5
電話を切らないでくれ