Johnny’s Dazed And Confused Days

〜ジョニーのぼんやりと混乱した日々〜

♪ 美しき人生 / ジョージ・ハリスン

2022年11月25日 19時00分00秒 | George Harrison



ウォール・オブ・サウンド


時間と労力を要し、多くの録音した音源を重ねて分厚い音を作り出す!
こういった、いわゆる“ウォール・オブ・サウンド”で、一躍、時の人となったのがフィル・スペクター、そしてまた彼は、“ビートルズの解散の原因を作った男”などと、非常に迷惑で心外なレッテルを貼られた気の毒な人でもあります・・・

ジョン・レノン「Instant Karma! (We All Shine On)」のプロデューサーぶりを見たジョージは、ソロ活動第1弾アルバムのプロデュースをフィル・スペクターに託します。
今日ご紹介する曲は、フィル・スペクターのプロデュースのもとリリースされたジョージ・ハリスンの大ヒットアルバム『All Things Must Pass』より、“ウォール・オブ・サウンド”の迫力が如何なく発揮された曲の「美しき人生 What Is Life」です。


What is Life - George Harrison


このアルバム、フォーク・ロックの名作といってもいい程、アコースティック色の濃い名曲が数多く収録されておりますが、適材適所、ノリのいいナンバーが程よく配置されていて、見事なバランスを保っています。

変わってしまったジョン、出遅れたポール!

ビートルズ
の再現といった面で、期待外れの二人に対して、“ビートルズのジョージ”を思わせるこの曲の発表は、ファンにとって、どれ程、嬉しかったことか!

フィル・スペクター“ウォール・オブ・サウンド” に触れたのは、勿論、『All Things Must Pass』が彼のプロデュースということもありますが、この曲のイントロを聴くと、“ウォール・オブ・サウンド” というものが、どんなものであるか一目瞭然だからです。

ギター・ソロで始まり、徐々に音が重なり迫力を増していくこの曲のイントロこそが、まさに“ウォール・オブ・サウンド” そのものなんですね!

迫力満点のこの「美しき人生」は、当時のジョージ・ハリスンの勢いが、最も感じさせられる典型的な曲なんじゃないかな?

この曲、アメリカと日本でシングル・カットされ、共にヒットを記録するわけですが、本国の英国ではヒットせず!
実はこの曲、英国では「My Sweet Lord」のB面に収録されていたからです!
英国は気前がいい!

 





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