Johnny’s Dazed And Confused Days

〜ジョニーのぼんやりと混乱した日々〜

♪ フランク・ロイド・ライトに捧げる歌 / サイモン&ガーファンクル:1970年作

2023年12月27日 07時00分00秒 | 1970年代の洋楽
名作に名脇役あり!
人気絶頂の主役だけでは、決して名作には成り得ない!
そこには必ず“名脇役”といわれる人たちが、その作品を支えているもの・・・

今は以下の方たちが支持されてる様で
遠藤憲一、小日向文世、松重豊、滝藤賢一、生瀬勝久
光石研、安田顕、渡辺いっけい、佐藤二朗、柄本明 (敬称略)

NHKの『朝ドラ』や『大河ドラマ』に出演された方ばかりですね(^O^)

音楽の名脇役
映画やTVドラマ同様、音楽の世界でも、名作と云われるものには“派手さはないけど凄くいい”、いわゆる“隠れた名曲”と言われるような曲がひっそりと脇を固めているものです。
今日ご紹介するのは、そんな1曲です・・

 【Album Data】
リリース:1970年1月26日(米国)、4月21日(日本)
チャート:Billboard 1位、英国1位、オリコン1位


年月が経つと、つい忘れ去られそうになり「あ?!そういえばあったなあ」「この曲、すごく好きだったよ」...etc
こんな会話がよく交わされます🎵
このような佳曲の存在が、更に名曲を引き立たせ、そのアルバムを聴く人を飽きさせない大きな役割を努めているようです。
こういった“隠れた名曲”を堪能出来るのも、ベスト物では味わうことが出来ない、名作アルバムならではの楽しみのひとつです\( ˆoˆ )/

今日ご紹介するのは、誰でも皆知っているサイモン&ガーファンクル『明日に架ける橋』の中から1曲・・・
このアルバムからは、5曲のシングル・ヒットが生まれました。
このことから分かるように、まさに名曲やヒット曲の宝庫といえるのが『明日に架ける橋』ですね。

二人の関係を暗示
こうした名曲群に囲まれながら、これからの二人の関係をさり気なく物語っていて、重要な役割を果している曲が今日の1曲「フランク・ロイド・ライトに捧げる歌」です。

このフランク・ロイド・ライトという人物、建築家を目指す人は勿論、またそうでない多くの人からも知られている世界的に有名な建築家です。 日本においても帝国ホテルの新館の設計を依頼されるなど非常に馴染みの深い人として知られています。

何故、この“フランク・ロイド・ライトに捧げる歌”サイモン&ガーファンクルの二人の関係を暗示してるのか疑問に思う方がいらっしゃると思います。

ポール・サイモンは、相棒のアート・ガーファンクルが、元々、建築学を専攻する学生であったことから、彼を世界的な有名なフランク・ロイド・ライトに置き換えて歌にしたようです。

この時期、ふたりの間に起こった亀裂、進む道の方向性の違い...etc

友への惜別の歌
このようにコンビ解消は避けられない情況に追い込まれた中で、この曲を“長年連れ添った友”への別れの曲にしたわけです。
このあたりにポール・サイモンのスマートさとセンスが光りますね🎵

少し物悲しいボサノヴァのメロディに乗ったこの曲は、ハートに沁みる素晴らしいアコースティック・ナンバーに仕上がっており、このような曲を聴くと、やはり名作といわれるアルバムは「手元に置かなくては!」という気持ちにさせられます。


フランク・ロイド・ライトに捧げる歌 /
サイモン&ガーファンクル

さようなら フランク・ロイド・ライト
あなたの歌がこんなにも早く消えてしまうなんて
僕には信じられません
曲さえ まだ覚えてなかったのに
こんなに早く 終わってしまうなんて…
いつまでも忘れないでしょう フランク・ロイド・ライト

意気投合した僕たちは 毎晩のように
夜が明けるまで 一緒に過ごしましたね
あんなに長いこと 笑ったのは初めてでした
あんなに長いこと あんなに長いこと

多くの創造者たちが生まれ そして また去っていく
でも あなたの考え方は
決して変えないでください
感性が干上がってしまったら
僕はちょっと立ち止まり あなたのことを想います

多くの創造者たちが生まれ そして また去っていく
でも あなたの考え方は
決して変えないでください

さようなら フランク・ロイド・ライト
意気投合した僕たちは 毎晩のように
夜が明けるまで 一緒に過ごしましたね
あんなに長いこと 笑ったのは初めてでした
あんなに長いこと あんなに長いこと







2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (yoko-2-1)
2023-12-27 17:09:34
こんばんは。
建築と音楽との意外な接点の話が楽しかったです。
明治村でかつて帝国ホテルを見た時を思い出しました( ^_^)
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Unknown (ikenaijoni)
2023-12-27 19:15:13
@yoko-2-1 さんへ

こんばんは🌇
『明日に架ける橋』というアルバムは、前編に渡って、サイモンからガーファンクルへの惜別の思いで埋め尽くされているんですよね。
ポール・サイモンという人は詞の才能もすごく、他の曲でもアートを他の名前に置き換えています。
明治村は中学生の頃行ったことがありますが、年齢を重ねた今、もう一度行ってみたいです。
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