Johnny’s Dazed And Confused Days

〜ジョニーのぼんやりと混乱した日々〜

♪ ティル・ゼア・ウォズ・ユー / ザ・ビートルズ:1963年作

2023年07月13日 07時28分10秒 | 『With The Beatles』
綿花業の職に就いていたポールの父親
アマチュアとはいえ、ビートルズのメンバーの両親の中で、唯一、音楽を趣味としていたのは、ポールの父親ジェイムズ・マッカートニー氏でした。

音楽に親しみ、自らも楽器をプレイした父親の影響か、ポール・マッカートニーは、スタンダード曲からロックン・ロールまで、あらゆる音楽を満遍なく聴いていたのではないでしょうか?
ポールの幅広い音楽性は、この父親あってのものでしょうね!

今日は、ロックンローラーでありながら、幅広く音楽に親しんだポールならではの選曲、ミュージカルのカバー曲を・・・

 ポールのセンスが光る異色の選曲
今日ご紹介するビートルズのカバー曲「Till There Was You」は、幅広く音楽に親しんだポールならではの選曲と言えるでしょう。

「俺達は最強のライヴ・バンドだった!」ハンブルグ時代を振り返り、豪語したのはジョン・レノンでした!

連日8時間を越すハードなステージ・スケジュール・・・
その間隙をぬって増やしていったレパートリー・・・
まさに、“音楽漬け”だったのがハンブルグ時代でした!


こういったハード・ワークの状況下、このような優しい曲を選曲したポールのセンスには驚かされますね!


The Music Man
今日ご紹介の「Till There Was You」、元々は1957年に舞台上演されたたミュージカルの『The Music Man』の中の1曲、後にロバート・プレストン及びシャーリー・ジョーンズ主演にて映画化もされました。


ビートルズが、この曲のカバーで参考にしたのが、女優であり歌手でもあるペギー・リーのヴァージョンというから驚きですね。
自分達と対極にあるような歌手のレパートリーを自分達のスタイルに違和感なく変えてしまうあたりが、このバンドの凄さなんでしょうね!


ポールの甘い歌声、ジョージのガット・ギター
この曲は、ビートルズのアルバムの中でも、もっとも黒のイメージが濃いアルバムと云われる『With The Beatles』の中に収録される異色の存在。
周りが、リズム&ブルースの曲で埋まっているだけに、この曲のまろやかな響きがとても新鮮です。
ポールの甘いヴォーカルが素晴しいことはご存知の通りですが、忘れてならないのがジョージのガット・ギターでしょうね!

この曲の存在は、次のサード・アルバムの『A Hard Day's Night』に受け継がれてるように思います。
メロディこそ違え、ジョージのガット・ギターが冴え渡る珠玉の名曲「And I Love Her」の誕生に、この「Till There Was You」が大きく貢献してるでは・・・

ティル・ゼア・ウォズ・ユー / ザ・ビートルズ
丘の上には鐘があった
でも一度もその音を聞いたことはなかった
一度も鐘の音は届かなかった
君に出会うまでは

空には小鳥たちがいた
でも一度も羽ばたく姿を見たことはなかった
一度もその姿は目に入らなかった
君に出会うまでは

すると音楽と美しいバラがあらわれ
甘くかぐわしい草原で伝えてくれたんだ
夜明けと朝露のことを

僕のまわりは愛でいっぱい
でも一度もその歌を聞いたことはなかった
一度も僕の耳には届かなかった
君に出会うまでは

すると音楽と美しいバラがあらわれ
甘くかぐわしい草原で伝えてくれたんだ
夜明けと朝露のことを

僕のまわりは愛でいっぱい
でも一度もその歌を聞いたことはなかった
一度も僕の耳には届かなかった
君に出会うまでは

君に出会うまでは




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