バンクーバーにて・・・
ジョージは親友で大好きだった。
いなくなって寂しいという気持ちはこれからもずっと変わらないだろう。
ジョージの愛に溢れた気持ち、音楽のセンス、そのすべてを、誰しもが恋しく思うだろう。
これは、ジョージの訃報をカナダのバンクーバーで聞いた時のリンゴ・スターのコメントです。
今日ご紹介するのは、親友ジョージ・ハリスンの死から1年以上経った2003年3月にリリースされた、リンゴ・スターからジョージへのトリビュート・ソング「Never Without You」です。
縁起でもない“負の連鎖”
ジョン・レノンは1980年、遺作となった『Double Fantasy』の中で、ポール風のコーラス、ジョージ風のギター、リンゴ風のドラムと、ビートルズの再現を「Woman」で、ジョージ・ハリスンも生前にリリースされた最後のアルバム『Cloud Nine』で、ジェフ・リンと80年版ビートルズ・サウンドともいっていい「When We Was FAB」を収録、アイドル時代を回想しました。
偶然とはいえ、亡くなった二人は共に、最後のアルバムで自分たちの原点に舞い戻った・・・
そんなこともあり、2013年のアルバム『NEW』の同名の表題曲で、「Penny Lane」を思い起させる現代のビートルズ・サウンドを披露したポール・マッカートニーが、ジョン、ジョージと続いた“負の連鎖”を断ち切ってくれたことに感謝してます。
幸せのうちに天に召された友人へ
今日ご紹介する「Never Without You」は、ジョージが亡くなってから1年以上も経ってからリリースされたこと、そして、何と言ってもリンゴ・スターのキャラクターがそうさせていると思うのですが、実に淡々とそして仄々とした雰囲気を醸し出しています。 同じようにジョンの死後1年以上経ってリリースされた、ポールのジョンへのトリビュート・ソング「Here Today」が悲しみに満ちていたのとは明らかに違う・・・
志半ば凶弾に倒れたジョン・レノンに対し、懸命に病気と闘いながらも、精一杯生き抜ぬき、天国の存在を信じて疑うことなく逝ったジョージ・ハリスン・・・
だからこそ、リンゴも悲しいけど、“幸せのうちに天に召された友人の死”を受け入れることが出来たのでしょう。
ギター・ソロはエリック・クラプトンが参加、詞もリンゴから亡くなったジョージへの話しかけに徹しており、ある意味、ごく私的な内容です!
Never Without You - Ringo Starr
ネヴァー・ウィズアウト・ユー / リンゴ・スター
僕らは若かった
楽しかったよ
負けることなんかなかった
僕らの時代
一晩中
僕らがニュースのヘッドラインだった
イカレタ日々、向こう見ずな夜
リムジンに乗ってスポットライトを浴びて
いつだって僕らは兄弟だった
君がいなくても
君の曲が流れるだろう
この世界は
決して君を忘れたりはしない
君のすべてが君の歌に込められている
今、僕らは生きていく
いつでも君と一緒に
君と一緒に、君がいなくても
”ヒア・カムズ・ザ・サン”は君の歌さ
今、ここで
僕はひとりぼっちじゃない
思い出があるから
人生は奇妙なものだ
どんなに物事が変わっても
それが現実さ
君は美しいメロディを演奏していた
僕の頭から離れないよ
いつでも君がそばにいる感じがするよ
君がいなくても
君の曲が流れるだろう
この世界は
決して君を忘れたりはしない
君のすべてが君の歌に込められている
今、僕らは生きていく
いつでも君と一緒に
君と一緒に、君がいなくても
”ヒア・カムズ・ザ・サン”は君の歌さ
物事はすべて通り過ぎていくものさ
愛だけが残るんだ
君と僕の思い出を
ずっと大事にしていくよ
君がいなくても
君の曲が流れるだろう
この世界は
決して君を忘れたりはしない
君のすべてが君の歌に込められている
今、僕らは生きていく
いつでも君と一緒に
君と一緒に、君がいなくても
いつでも君と一緒に
君と一緒に、君がいなくても
いつでも君と一緒に
いつでも君と一緒に
君と一緒に、君がいなくても
愛は君、そのものだと思うんだ
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます