Johnny’s Dazed And Confused Days

〜ジョニーのぼんやりと混乱した日々〜

♪ ふたりのシーズン / ザ・ゾンビーズ: 1968年

2023年08月16日 07時00分00秒 | 1960年代の洋楽
1967年6月1日、
ロック・ミュージックは大転換期を迎えました!


口うるさい評論家を“単なるダンス・ミュージックだったロックンロールを芸術の域まで高めた”と唸らせ、同業のアーティストからは“あれは我々にとって大事件だった!”と驚愕させたのが、ビートルズ『Sgt.Pepper's Lonely Hearts Club Band』でした。

このアルバムは音楽だけに留まらず、あらゆるポップ・カルチャーに影響を与えることに・・・・

ビートルズの進化に追いつけない!
進化し続けるビートルズに対して、ブリティッシュ・インヴェイジョンの波により米国進出した他のグループは、一部のグループを残しチャートから消えていきました。
といっても、その“一部のグループ”というのが、歴史に残るような大物グループなんですけどね~やはり“力のあるものは流行に左右されない”という事でしょう!

何れにせよ、、、
“昇った太陽は必ず夕陽となって沈んでいく”
こんなところなんでしょうね!

今日ご紹介するゾンビーズも夕陽となって沈んでいったバンドのひとつで、3枚目のシングル「Tell Her No」はアメリカ初上陸の効果もあってヒットしたものの後が続かず、次第にチャートから遠ざかっていきました・・・

 【 Album Data 】
リリース:1968年4月19日(英国)、6月(米国)
チャート:Billboard 95位
*12月に再リリースされた「ふたりのシーズン」が翌年の3月にヒット、それに併せて、アルバム・ジャケットもサイケデリック・アートを施されたものにチェンジしました。

レコード会社を変えてみたものの
低迷打開の対策としてカバー曲をリリースするも思うような結果が得られないまま1967年にデッカの契約が満了、彼らは新たにCBSと契約を交わしました。

英国CBSと契約したゾンビーズは、メンバーのロッド・アージェントクリス・ホワイトの二人によるセルフ・プロデュースのアルバムを1967年の5月から11月にかけて制作します。
しかし、ミュージシャンとしての生活に不安を抱いたギターのポール・アトキンスとリード・ヴォーカルのコリン・ブランストーンが相次いでグループを去ることになりました。
そして1968年3月、新アルバムのリリースを待たずザ・ゾンビーズはアージェントの解散宣言を持って消滅、バンドとしての“死を迎えた”わけです・・・

解散宣言の翌月の1968年4月に英国でリリースされたアルバムというのが、現在ではポップ・レコードの名作といわれている『Odessey & Oracle』でした。
しかし、当時は全く話題にもならず、同月にリリースされたシングルも全くヒットせず!
死に花を飾れなかったゾンビーズでした・・・


【 Single Data 】
リリース:1968年12月(再発)
チャート:Billboard 3位

その時にリリースされ全くヒットしなかったシングルというのが、今日ご紹介の「ふたりのシーズン Time Of The Season」です!

この曲、英国での不発に続き、米国でも5月にリリースされ不発、アメリカでアルバムのリリースを見合わせる動きが…
しかし、当時、CBSのプロデューサーだったアル・クーパーがこのアルバムを気に入り、リリースするよう推薦したことが、名曲誕生の切っ掛けに~まさに“一発逆点”ですね!

今日ご紹介するゾンビーズ最大のヒット曲「ふたりのシーズン」は、このようにひとつ間違えると世に知られることなく消えていくところでした。1968年12月に再リリースされた“死んだはず”のバンドの曲は、一人歩きして世界各国で売れに売れます。
全米でも3位を記録!

蘇ったゾンビ?
死んだはずの人間が蘇り彷徨うのはホラー映画の中のゾンビ達、“食への本能”が人間達を襲い貪り食う…ジョージ・A・ロメロ映画『ゾンビ』は衝撃でした!
しかし、スクリーンの中だけでなく、現実の音楽の世界でもあちらこちらでゾンビ達が徘徊しました!

ヒット・グループが既に存在しないことをいいことに各所でゾンビ達が発生し活動!
勿論、こちらのゾンビは人間を襲って食ったりはしませんよ(^O^)
偽ゾンビーズがコンサートを開いたり、はたまたTV出演したりする輩まで出現してしまったわけです~
恐るべしアメリカ人!o(`ω´ )o

こうなっては黙っていられないのがレコード会社、早速、新グループ結成の準備をしているアージェントにグループの再始動を要請しました。
しかし、“後ろ向きなことは潔くない!”という考えの彼は、それを拒否!
この男、一本スジが通ってますねえ❗️ 立派です‼️

「ふたりのシーズン」は、この様な込み入った経緯で生まれたヒット曲ですが、ゾンビーズの魅力が十分発揮された名曲として今なお光り輝いていますね!

ふたりのシーズン / ザ・ゾンビーズ
いまがその季節
愛が盛り上がる時
この時に 僕にそれをちょうだい
僕に試させて
喜びに震えた手で

君と太陽を 連れていく
約束の地に
君に すべてを見せる
今が愛する季節だから

名前は何ていうの?
(名前は何ていうの?)
パパは誰?
(パパは誰? お金持ち?)
君のパパは僕のようにお金持ち?

パパは連れてってくれた?
(連れてってくれた?)
いつでも
(いつでも 見せるために)
君が生きていくには何が必要かを見せるために
ゆっくりと 僕に言ってごらん
君に何を言うの?
僕は本当に知りたいよ
今が愛する季節だから

名前は何ていうの?
(名前は何ていうの?)
パパは誰?
(パパは誰? お金持ち?)
君のパパは僕のようにお金持ち?

パパは連れてってくれた?
(連れてってくれた?)
いつでも
(いつでも 見せるために)
君が生きていくには何が必要かを見せるために
ゆっくりと 僕に言ってごらん
君に何を言うの?
僕は本当に知りたいよ
今が愛する季節だから







3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ikenaijoni)
2023-08-16 12:29:09
サイコ…chicken さんへ
こんにちは😃
サンタナの「シーズ・ノット・ゼアー」は勿論知ってますよ!
僕は選曲と共に彼らのヴァージョンは最高だと思ってます。
同じアルバムに収録されているムード歌謡のようなインストゥルメンタルの「ムーンフラワー」をギターが上手いサンタナ好きの友人がムードたっぷりに弾いていたのが思い出されます。

当然、今夏は自分達の懐メロのGSに影響を与えたバンドを片っ端からやっていきますから、カーナビーツは出て来ますよ。
明日に登場ですよ。
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Unknown (サイコ…chicken)
2023-08-16 12:05:28
ジョニーさん。カーナビーツの『好きさ好きさ好きさ』も…👯🎶🎶
返信する
Unknown (サイコ…chicken)
2023-08-16 10:02:48
sexyボイスに、溜め息も超sexyな『~オブ・ザ・シーズン』ですよ~(~▽~@)♪♪♪。。でも、サイケワールドの中にポツンと原始人(ゾンビー?)のジャケット・アルバムを知ったのはごく最近です。そして動くゾンビーズ動画は初見初聴です🐤🎶。シーズ・ノット・ゼアーはラテン風味のサンタナカバーが先でした。…動くゾンビの弦楽器担当は何だかモサ~イおじさんで…ダブル眼鏡であります。昔の国立大に通う苦学生(秀才)にこんなタイプが多かったな-w-w 。ジョニーさん。侠気ロッドにチャッカリコリンのお話はgooです。益々ゾンビにハマります。出来ないヤツは容赦なく『首チョンパ!』の音楽界で、『うわ~参ったね~何とかしなきゃ~』という気持ちにロッドをさせちゃう…コリンの魅力・才能かもですね。下手くそなんて練習🎸積めばどうにでもなるけど…お徳なチャッカリ気質(好い性格)は一朝一夕では培えませんもん。逆境にも強そうだ✊
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