Johnny’s Dazed And Confused Days

〜ジョニーのぼんやりと混乱した日々〜

♪ 恋はノー・ノー・ノー / ザ・ゾンビーズ:1964年

2023年08月15日 07時00分00秒 | 1960年代の洋楽
好事魔多し
Lights are usually followed by shadows
良いことには邪魔が入りやすいものだから、良いことがあったからといって有頂天になってはいけないという戒めの意を含む。


洗練されたデビュー曲のヒットで、そのまま突っ走ると思われたゾンビーズでしたが、そうは巧くことは運びませんでした・・・


【 Single Data 】
リリース:1964年12月
チャート:Billboard 6位


デビュー曲で早くも、クオリティが高く洗練されたサウンドを持ちあわせているバンドであることを証明したゾンビーズ、ヒットチャートを賑わした他のブリティッシュ・インヴェイジョンのバンドと比較して、スマートさという点ではぬきん出ていたと思います。

しかし、単純なビート・バンドの方が時代にマッチしていたのか、このゾンビーズ、中々デビュー曲に続くヒットが出ません。
2枚目のシングル「Leave Me Be」は不発に終わる中、彼らは“デビュー曲のヒットの余波が残っている内に”とTV出演やコンサートに力を入れました。
1964年12月にリリースされた彼らにとって3枚目のシングル「恋はノー・ノー・ノー Tell Her No」は、1964年末の初の渡米の効果もあって全米6位まで上昇します。
しかし、残念な事に、この曲がゾンビーズグループ活動していたキャリアの最後のヒットとなってしまうわけです。

どうして、このような状況におちいってしまったのだろう?

創造の時間の欠如
明らかに言えることは、あまりに急ぎすぎたプロモートで、TV出演、コンサートなどの過密なスケジュール、それによる曲作りの為の“創造の時間”が持てなかったのでは・・・?
「こんなことは、他のグループも似たり寄ったりだよ」と思われる方も多いかと思われます。しかし、他の多くのブリティッシュ・インヴェイジョンのバンドとゾンビーズを比べてみると『なるほど』と思われることがあります。

他の多くのブリティッシュ・インヴェイジョンのバンドは、それまで本国の英国で充分の実績を残していたバンド。 アメリカ進出の時点で、英国での実績は申し分がなく、ヒット曲を沢山持っていたということです。
“下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる”というのは言い過ぎかもしれませんが、英国でのヒット曲やアルバムの中のアメリカ受けしそうな曲を取り合えずシングル・リリースするということが可能であったわけです。

トントン拍子はノー・ノー・ノー?
その点、新人のゾンビーズはトントン拍子にデビューし、充分の準備が出来ない内にデビュー曲がヒットしてしまった事が、逆にグループとして短命に終わってしまった原因になったのと思えて仕方ありません。
1964年当時のサウンドとしては目新しさのある“大人の音という印象のゾンビーズ”、もう3,4年後くらいにデビューしていたらよかったのではないかと残念でなりません。

さて、この曲ですが、、、
何となくですが・・・
あっちこっちで媚を売る彼女に、ちょっと内気な男の子が振り回されてるといった状況が頭に浮かんで来ます\( ˆoˆ )/


恋はノー・ノー・ノー / ザ・ゾンビーズ
もし、彼女が近づいて来て
もしも、君に色目を使っても

彼女にダメダメダメダメダメだ!
ダメダメダメダメ
ダメダメダメダメって言ってね
だって、僕、まだ彼女を愛してるから傷つけないで

もし、彼女が"I Love You"って
もしも、君に色目を使っても

彼女にダメダメダメダメダメだ!
ダメダメダメダメ
(君の腕の中に受けとめないで)
ダメダメダメダメって言ってね
だって、僕、まだ彼女を愛してるから傷つけないで

僕は彼女がネンネって知ってる
誰が僕から愛を奪い去るっていうの
僕を傷つけないで、僕を傷つけないで

もしも、彼女が"I Love You"って言って来ても
彼女が僕にもそう言ったってこと思い出してよ

彼女にダメダメダメダメダメだ!
ダメダメダメダメ
(僕の腕の中から彼女を奪わないで)
ダメダメダメダメって言ってね
だって、僕、まだ彼女を愛してるから別れられない




コメントを投稿