Johnny’s Dazed And Confused Days

〜ジョニーのぼんやりと混乱した日々〜

♪ 悲しきサルタン / ダイアー・ストレイツ:1978年作

2023年08月07日 07時00分00秒 | 1970年代の洋楽
“無惨な困窮”
こんな切羽詰まった名前のバンドが、今日ご紹介する"Dire Straits"です!


それまでの個々の苦労は別にして、バンド結成からデビュー迄の道のりは・・・その名に反して・・・“順風満帆”でした!

1977年、同じアパートで共同生活をしていたマーク&デヴィッド・ノップラー兄弟(Guitar)とジョン・イルズリー(Bass)の3人が、スタジオ・ミュージシャンだったピック・ウィザーズ(Drums)を迎えてバンドを結成・・・
スタジオ・セッションマンとして音楽で生計を立てていたドラマーのウィザーズ以外は、それぞれ、別の職業に就きながら音楽活動を続けておりました。

困窮生活を続けていた彼らでしたが、一大決心をして5曲入りのデモ・テープを作ったことが、彼らの運命を切り開くことになります・・・

 【 Album Data 】
リリース:1978年10月7日
チャート:Billboard 2位、英国5位

デビューと同時にバンド名を変更すべきだった❗️
勿論、スタジオを借りたりと、それなりのお金も必要、友人からも"無残な困窮 Dire Strait"とからかわれた彼等でしたが、頑張りました*\(^o^)/*
苦労したのはデモ・テープを作るための諸費用の捻出のみ!(^O^)

通常は・・・
普通はこの後、デモ・テープを作ったものの、中々、チャンスに恵まれず、メンバーの脱退など、すったもんだを繰り返し、“絶体絶命”のピンチに陥るのが常のこと・・・

ところが・・・
➡︎最初にデモ・テープを渡したDJが、自分の番組でオン・エアーしてくれた!
➡︎レコード会社の人間が、そのラジオ番組を偶然聞いていて、気に入ってくれた!
➡︎契約!


これ以上ないと思われる効率的、腹立たしい程の“順風満帆”を絵に描いたような形でデビュー!\(^o^)/

“ボブ・ディランやエリック・クラプトンを彷彿させる”と、一躍、脚光を浴びた彼等、ことのほかマーク・ノップラーのピックを使わないフィンガー・ピッキングによるギター奏法は評判を呼び、当のボブ・ディランからも乞われ、レコーディングに参加するまでになります。
 

【 Single Data 】
リリース:1978年5月(英国)、1979年1月再リリース
チャート:Billboard 4位、英国8位

今日ご紹介する曲は、有名なデビュー曲「悲しきサルタン Sultans Of Swing」です。
あえて“有名”としたのも、モット・ザ・フープル「すべての若き野郎ども」同様、最高の曲だのに、意外と知らない人が多い!
この曲も、1970年代を代表するカッコいい曲ですから、じっくり味わって貰いたいものです・・・
ライヴでは、10分を超える熱演・・・時間を感じさせません!

悲しきサルタン / ダイアー・ストレイツ
お前、暗闇で凍えてるな
その間も公園ではずっと雨が降っている
川の南岸でお前は持つもの全部もって、佇んでいる
バンドはデキシーを8拍子で演奏している
あの音楽が鳴り出すのを聴いた時、お前の気分は最高なんだろうな
中に入ると、客の顔はそんなに多くない
雨を逃れてジャズを聴こうか、って入ってきたみたい
あちこちの場所でコンテストが行われ、
ホーン以外の全てがあの音を奏でる
ロンドンの南に向かう道でのこと

ギターのジョージは要チェック、ギターのコードなら何でも知っている
リズムを刻むことに厳格で、
ギターを泣かそうとか歌わそうとか考えちゃいない
奴が持てるのは、古いギターのみ
ライトの下に来てギターを演奏する
それから、ハリーは売れようとか思っちゃいない
昼間は仕事をしていて、それで十分食っていける
どんなものでも、ホンキー・トンク風に演奏
金曜の夜のためにため込んでいる
このバンド「スイングの君主」のためさ

若者の一群が、隅っこの方でうろついている
酔っぱらって、ブラウンのバギーパンツに厚底ブーツを履いてる連中
やつら、トランペットを入れたバンドをこき下ろさないけど、
それはロックンロールじゃないぜ、だって言うんだ
そこで、バンド「サルタンズ・オブ・スイング」が
演奏したのが、クレオール音楽
そしたら、メンバーの一人がマイクの前に立って、
時間終了のベルが鳴った時、こう言ったんだ
「おやすみ、もう帰る時間だね」、って
もう一つ早口でこう言うんだ
「我ら、スイングの君主なり」

♪  ♫  ♪  ♬  ♪  ♫  ♪  ♬  ♪  ♫  ♪  ♬  ♪  ♫  ♪  ♬  ♪  ♫  ♪  ♬  ♪  ♫  ♪  ♬

【 Billboard Hot 100 】1979年4月7日付
01.I Will Survive 恋のサバイバル / Gloria Gaynor
02.What A Fool Believes ある愚か者の場合 / Doobie Brothers
03.Tragedy 哀愁のトラジディ / Bee Gees
04.Sultans Of Swing 悲しきサルタン / Dire Straits
05.Shake Your Groove Thing / Peaches & Herb
06.Music Box Dancer 愛のオルゴール / Frank Mills
07.Knock On Wood / Amii Stewart
08.Da Ya Think I'm Sexy / Rod Stewart
09.Heart Of Glass / Blondie
10.Lady / Little River Band




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