Johnny’s Dazed And Confused Days

〜ジョニーのぼんやりと混乱した日々〜

♪ キャシーの歌 / サイモン&ガーファンクル

2024年01月16日 08時00分00秒 | 1960年代の洋楽
韻を踏む
詩歌で、同一または類似の音を、一定の位置に繰り返し用いることで、強弱をつけたりリズミカルにすること。

“韻を踏む”ことによって、確かに流暢さは出るかも知れないが、そこには、技巧に走ることによって、本当の気持ちから遠のいてしまい、嘘を並び立てている自分がいる!

今日は歌詞の中に、そういった技巧に走ってしまった自分を戒め、「君への愛だけが僕の真実」と歌うラヴ・ソングを・・・🎶

【 Album Data 】
リリース:1966年1月17日
チャート:米国21位、英国13位

さて、今日ご紹介する曲は、サイモン&ガーファンクルの2ndアルバム『Sounds Of Silence』の5曲のセルフカバーの内の1曲「Kathy's Song」です。
この曲、流行のフォーク・ロックとして生まれ変わった大ヒット曲の「The Sound Of Silence」とは対照的に、彼らの原点とも云える生ギターのみの、シンプルなもので、殆どポール・サイモンの英国で録音したソロ・アルバムと変わりありません。
僕にとって、こういった曲こそ、心に響きますね!

過去の自分を振り返り、自問自答した英国放浪中のポール・サイモンの心が垣間見えるような内容です。

因みに、キャシーという女性は実在の人物で、ポール・サイモンがイギリスに長期滞在していた際に交際していたガールフレンド。 ポールが歌っていたパブで、入場券のもぎ係りをしていたそうです。

キャシーの歌 / サイモン&ガーファンクル
雨音が聞こえる
それは君との思い出のように
静かにそして暖かく
屋根や壁をノックしている

ボクの心は、今ここにいない
はるか遠くを駆け巡っている
君と添い寝したり、
おはようのキスをしたりしてね・・・

ここにあの頃の作りかけの曲が残っている
何でこんなウソっぱちの曲なんか
作っていたんだろう?
切ない歌詞を並べたり、韻に技巧を凝らしてみたり・・

そう、あの頃信じていたコト全てが
疑わしく思えるよ
ボクは何も信じられない
だって、君だけがボクの真実だから

雨粒が、静かに路面におちては消えていく
ボクもあの雨粒みたいなもの
君への思いがなければ、
ボクもはかなく消えてしまうよ・・・



ヴォーカルがアート・ガーファンクルと入れ替わっていても、何の違和感もなく、サイモン&ガーファンクルだと思えてしまうところが凄いですね。




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