"Dig It"に登場!
ビートルズのアルバム『Let It Be』で、曲間を繋げるような形で収録されている短い曲が「Dig It」・・・
この歌詞の中で出てくる人物の一人が女優であり歌手のドリス・デイです。
そのドリス・デイが、1956年公開の映画『知りすぎていた男』の中で歌ったのが、今日ご紹介する「ケ・セラ・セラ Que Sera Sera (Whatever Will Be, Will Be)」でした。
Que Sera Sera(Whatever Will Be Will Be) - Doris Day
この"Que sera sera"というフレーズ、スペイン語に由来しているというだけで、正式なスペイン語ではないということです。
正式なスペイン語は "Lo que sea, será"で、"Que sera sera"は「なるようになる Whatever Will Be, Will Be」のいわば造語ってことなんでしょうかね?
人間誰しも「幸せになりたい」と思うのがごく自然な願い・・・
「そうなれるか?」の問いかけに、「なるようになる」といかにも楽観的に応える・・・
この楽観的な言動をラテン系の言語を使ったところにセンスを感じますね!
日本でも、この曲は、ペギー葉山さんなどがカヴァー、昔からごく自然に耳にしており、「ケ・セラ・セラ~なるようになるわ~先のことなどわからない」という歌詞を自然に覚えており、“ケ・セラ・セラ=なるようになる”は、早くから知ってました!
1969年のある晴れた日の午後
ポール・マッカートニー家の庭で・・・
ポールの横で、のんびりと腰を降ろしていたのがアップルの歌姫メリー・ホプキンでした。
「この曲は好きかい?」とポール・・・
「あら3歳の頃、よく歌っていたわ」と応えるメリー・・・
するとポールは「父が好きなんだ。この曲をやろうよ」と言い出しました。
そこに、たまたまやって来たのがリンゴ・スター、早速、曲作りを始めるポール・・・
ポールはサビの部分の最後に新たな詞とメロディを付け加え、半日ほどで曲が完成・・・
この曲を3枚目のシングルとしてリリースするつもりのポールでしたが、ホプキンは途中で、「これは最悪、私の曲じゃない!」と心の中で思うのでした!
結局、この曲はボツになり、英国でのリリースは見合わせることに・・・
これ以降、ポールは、メリー・ホプキンから手を引くことになります。
ポールは「自分の求めているものと、彼女の求めている音楽が違う」とこんなことを言っております。
しかも、ポール自身、この時期、新マネージャーのアラン・クラインが居座るアップルに全く寄り付かなくなっていたことも、メリー・ホプキンから遠ざかる大きな要因になったようです。
しかし、この曲、翌年1970年にフランス、米国でシングル・リリースされ、この日本でも8月25日にリリースされると、洋楽でありながらオリコンでチャートインする程のヒットに・・・
このメリー・ホプキン・ヴァージョンはリアルタイムで聴いていますが、洋楽を聴き始めたばかりの頃で、古い曲も新しい曲もゴチャ混ぜの状態、その時は何の疑いもなく彼女が原曲だと思ってました!(笑)
因みにバックは、リンゴがドラム、ポールがギター&ベースで参加、ポールの付け足した部分のギターはいかにも彼らしいプレイですね!
Que Sera Sera (Whatever Will Be, Will Be) - Mary Hopki
ケ・セラ・セラ / メリー・ホプキン
私が小さな女の子だった頃
ママに聞いたの“どんな大人になるかしら?
綺麗になれる? お金持ちになれる?”
そしたらママは言ったわ
ケ・セラ・セラ
なるようにしかならないよ
未来なんかは分からない
だからケ・セラ・セラ
なるようにしかならないよ
私が歌う 1曲の歌
秋、冬、夏に春
La la la la la la la
La la la la la la la
大人になって恋に落ちた時
愛する人に聞いたわ“どんな生活になるかしら?
来る日も来る日も虹のようかしら?”
そしたら彼はこう言ったわ
ケ・セラ・セラ
なるようにしかならないよ
未来なんかは分からない
だからケ・セラ・セラ
なるようにしかならないよ
私が歌う 1曲の歌
秋、冬、夏に春
La la la la la la la
La la la la la la la
今は私も母親になり
子供達が尋ねるわ“どんな大人なるんだろう?
ハンサムになれるかな、お金持ちになれるかな?”
私は優しく言うのよ
ケ・セラ・セラ
なるようにしかならないよ
未来なんかは分からない
だからケ・セラ・セラ
なるようにしかならないよ
さあ歌って、一緒に
私と一緒に歌って
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます