Johnny’s Dazed And Confused Days

〜ジョニーのぼんやりと混乱した日々〜

♪ ペニー・レイン / ザ・ビートルズ:1967年作

2023年03月16日 09時04分54秒 | 『Magical Mystery Tour』

“素晴らしい音色のトランペットだった!”
ある日、ジョージ・マーティンのところにやって来たポール・マッカートニーがマーティンに「昨日、TVで素晴らしいトランペットの音色を聴いた。 何とか曲の中に取り入れられないだろうか」と相談を持ち掛けました。
すると、そこはクラシック音楽畑出身のジョージ・マーティン、即座に「おお~それは面白い! いいアイディアだよ!」と・・・

今日は、たった一度この曲だけなのに、“中期ビートルズといったらこの楽器”と云われるまでのインパクトを与えた楽器を使った曲の紹介です。


【 Single Data 】
リリース:1967年2月13日(米国)、2月17日(英国)、3月15日(日本)
チャート:英国2位、米国1位
*米国ではA面。英国では両A面でリリース。


今日ご紹介する曲は、演奏活動を止めてからのビートルズが、初めてリリースした「Penny Lane」です。 
本国英国で「Strawberry Fields Forever」と両A面で14枚目のシングルとして発表されたこの曲、3枚目の「From Me To You」から続いていた連続1位記録をストップさせる2位止まり・・・
ビートルズのシングルの中でも、後続のアーティストに与えた影響度を考えた場合、“最強のカップリング”と評価されているだけに皮肉な結果ですね!

ビートルズ中期サウンドの象徴
冒頭でも触れましたが、この曲の中で使われているピッコロトランペットという楽器は、ポールが偶然、テレビでデヴィッド・メイスンの演奏を聴いたことが切っ掛けとなりました。
それにしても、具体的に使用したい楽器まで指定したポールは、ジョンの要求に比べ

何と判り易いことか!(爆)

このピッコロトランペット、後続のグループに大きな影響を与え、これを間奏等に使用するとたちまち、その曲は“ビートルズの中期から後期にかけてのサウンド”と紹介されるようになります。

恐るべしピッコロトランペットの威力!(^O^)


 ◀︎歌詞に出て来る床屋さん

ポールは、心地いい“ペニー・レイン”という詩的な響きを非常に気に入って、いつか曲にしたいと思っていたそうです。 懐かしい故郷の店や人々の様子が歌われていますが、モデルとなった床屋さんは観光のメッカになってるようですね!
ジョンがその昔に遊んだ場所をタイトルにした「ストロベリー・フィールズ・フォーエバー」、それと対をなすような内容の「ペニー・レイン」、共に故郷リバプールを題材にした2曲をカップリング~お見事です!

これもそれも、ツアー、レコーディング、映画などハードなスケジュールに追われなくなり、時間的な余裕が出来たことが、少年時代を過ごした故郷リバプールに思いを馳せることを可能にしたんでしょうね!


ペニー・レイン / ザ・ビートルズ
ペニー・レインの  床屋さんは 写真が自慢
見るとお客さんの頭 お近づきの記念なんだ
それとみんなの写真 こちらは立ち寄った記録だね

角には 銀行屋さんがいて 自家用車を持っている
小さな子供たちが陰で笑っているのを知りやしない
おじさんはいつもレインコートなしで どしゃぶり雨の中
とても変

ペニー・レイン 僕の耳に 目の中に
見上げると青い郊外の空
僕は座ってしばし戻る―

ペニー・レインの 消防士さんの 宝物は砂時計
それとポケットの女王の肖像写真
趣味と言ったら 消防自動車の掃除
いつもぴかぴかだ

(instrumental break)

ペニー・レイン 僕の耳に 目の中に
フィッシュ・ン・チップス4ペニー分と女のコ
夏になるとしばし思い出す

凌ぎ場の ロータリの真中にある店の裏で
かわいい看護婦さんがポピーの造花を売っている
気持ちは舞台に立っているつもりだけど
売っていることに変わりない

ペニー・レインの 床屋さんが次の客の髭を剃る
銀行のおじさんが 座って順番を待っている
そして消防士さんが慌てて入って来る 外はどしゃぶり
とても変
   
ペニー・レイン 僕の耳に 目の中に
見上げると青い郊外の空
ペニー・レイン








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