1970年から71年、
この時期は、後世に残るような洋楽ヒットが数多く生まれました!
1971年1月11日付のオリコン・チャートにおいて、その象徴的な出来事が・・・
1971年1月11日付のオリコン・チャート
01.霧の中の二人 / マッシュマッカーン
02.悲しき鉄道員 / ザ・ショッキング・ブルー
03.男の世界 / ジェリー・ウォレス
04.走れコウタロー / ソルティー・シュガー
05.おんな占い / 南有二とフルセイルズ
06.生きがい / 由紀さおり
07.誰かさんと誰かさん / ザ・ドリフターズ
08.京都慕情 / 渚ゆう子
09.京都の恋 / 渚ゆう子
10.愛のきずな / 安倍律子
11.大勝負 / 水前寺清子
12.魔法 / ルー・クリスティ
13.女は恋に生きてゆく/藤圭子
14.悲しき初恋 / パートリッジ・ファミリー
15.ミスター・ロンリー / レターメン
16.レット・イット・ビー / ビートルズ
17.ミスター・マンデイ / オリジナル・キャスト
18.別れたあとで / ちあきなおみ
19.愛のいたずら / 内山田洋とクールファイブ
20.ピノキオ / ダニエル・ビダル
何と洋楽が One,Two,Three フィニッシュ!
しかも、ベスト20の中に9曲も洋楽がチャートインしています。
また、8,9位の渚ゆう子の「京都~」の2曲は、べンチャーズから提供された曲で、まさに“洋楽天国”の状態です!
英仏伊語も皆一緒!
このような状況下で、オリコン・チャートでNO.1を獲得したのが、カナダ出身のグループ、マッシュマッカーンの「霧の中の二人」でした。
この頃の洋楽は、カナダを初め、オランダ、フランス、イタリアなど、色々な国のアーティストの曲がシングル・リリースされ、チャートを賑わしていました。
この「どうせ判らないだろうから英語もフランス語も皆一緒」的ないい加減さが、日本独自の洋楽文化を生んでいった要因かもしれませんね(笑)
さて、この曲の一番の特徴といえば、何といっても、イントロから目立ちに目立つオルガンの音色・・・
日本で60年代の後半に大流行したグループ・サウンドのような曲調が日本で受けないわけがありません!
アメリカのチャートでも、31位止まりの、極々、目立たない、この「霧の中の二人」~大傑作といえる邦題の効果もあってか、ラジオ番組で火がつき、あれよあれよという間に、1971年1月11日付オリコンチャートで、洋楽史上3曲目となる1位に躍り出ました。
ちなみに過去にチャート1位を獲得した2曲は、ビージーズの「マチューセッツ」とサイモン&ガーファンクルの「サウンド・オブ・サイレンス」です。
映画やテレビCMなどのタイアップなどなく、レコード会社も、特に力を入れたわけでもない、全く期待もされていなかった曲が、まさに洋楽の金字塔を打ち立てたわけです!
また、彼らは、1971年に来日し、グランド・ファンク・レイルロードの“伝説の嵐雨の後楽園コンサート”の前座を務めました・・・
シングルでは、イントロのオルガン部分はなく、0分30秒以降から・・・
As The Years Go By - Mashmakhan
霧の中の二人 / マッシュマッカーン
子供が母親に尋ねた
“母さん、僕を愛してる?僕を守ってくれる?”
母親は答えた
“もちろんよ あなたはいい子だからね”
そして時は流れる
真の愛が尽きることはない彼が17の時、恋人は尋ねた
“私を愛してる?私を大切にしてくれる?”
若者は答えた
“愛してるよ だから抱いてもいいだろ”
そして時は流れる
真の愛が尽きることはない
君を愛し続けるよ、永遠に
君を愛し続けるよ、いつまでも
65歳の妻が言う
“私を愛してる?もう一度聞きたいのよ?”
夫が言う
“愛してるよ 最後まで君を愛し抜くよ”
そして時は流れる
真の愛が尽きることはない
そして君は尋ねる、僕が愛してるかどうか
つまり結婚するかどうか尋ねてるんだろ
僕は答える“もちろんさ”
つまり僕は君に誠実だってこと
そして時は流れる
真の愛が尽きることはない
君を愛し続けるよ、永遠に
君を愛し続けるよ、いつまでも
世の音楽がアナログ時代からCDに代わって行った時、この曲が入った70年代のベストCDを発見した時、直ぐに買いました。
今現在はYouTube で何でも聴きたい時に聴ける時代になって便利ですが、ありがたみが薄れて来た事が残念に思います。