
無し無しの小遣いを叩いて買ったシングル盤、
これが、僕の洋楽への登竜門だった!
1970年代、日本には、アメリカのビルボードのチャートなどとは一線を画した独自の“洋楽文化”がありました。
日本の洋楽チャートでは、1970年から71年にかけてが、最も後世に名を残す洋楽ヒットの目白押しな時期といえ、自分としても、洋楽を本格的に聴き始めた頃で、最も、思い出深い時期にあたります。
その中でも中々CD化されず手元に入らなかったのが、「ミスター・マンデイ」などのヒットでお馴染みのオリジナル・キャストでした。
このカナダ出身のオリジナル・キャストは、本国でこそ人気がありましたが、アメリカでは、前作の「天使の兵隊」がやっと全米TOP40に入っただけで、ブレイクしたとはお世辞にもいえない様なグループでした。
ところが、1970年に、日本でこの「ミスター・マンデイ」が大ヒット!
伸びやかで、哀愁も感じる歌声の女性ヴォーカリストのディクシー・リー・ストーンをはじめとする爽やかサウンドが日本での大ブレイクの要因だったようです。
オリジナル・キャストはこの年から翌71年にかけてヒットを連発、短い期間にも係わらず、当時の洋楽ファンには、大きなインパクトを与えた忘れられないグループとなります。
70年代を代表する洋楽グループとヒット曲が、このオリジナル・キャストであり、この「ミスター・マンデイ」といえるでしょう・・・
Mr.Monday - The Original Caste
ミスター・マンデイ / オリジナル・キャスト
*ミスター・マンデイ
私たちの涙があなたに富をもたらす
そんな道理があって?
ミスター・マンデイ
あなたはたった1枚の銀貨さえ分けてはくれないの?
あなたは皆の声を聞こうとしないで
過去にしがみついている
あなたの耳元に「力を合わせよう」という声が鳴り響いているのに
あなたは他人任せ
その方法を自分で探そうとしない
*繰り返し
あなたは明日に目を向けようとせず
今の自分に満足だと言い聞かせる
容易く手に入れることの出来ない宝物を欲しがっているけれど
私たちに与えてくれるのは同情だけだ
*繰り返し
愛はあなたの中にあるけれど
あなたにはそれを分け与える暇がない
♪ ♫ ♬ ♪ ♫ ♬ ♪ ♫ ♬ ♪ ♫ ♬ ♪ ♫ ♬
【 All Japan Pop 20 】1970年7月6日付
01.ミスター・マンディ / オリジナル・キャスト
02.恋のほのお / エジソン・ライトハウス
03.トレイシー / カフ・リンクス
04.雨の訪問者 ワルツ / フランシス・レイ楽団
05.アメリカン・ウーマン / ゲス・フー
06.ABC / ジャクソン・ファイブ
07.イージー・カム,イージー・ゴー / ボビー・シャーマン
08.アップ・アラウンド・ザ・ベンド / クリーデンス・クリアウォーター・リバイバル
09.コンドルは飛んで行く / サイモンとガーファンクル
10.時の流れのように / ヴィッキー
11.しあわせの扉 / メリー・ホプキン
12.レット・イット・ビー / ビートルズ
13.アイ・オー・アイ・オー / ザ・ビー・ジーズ
14.ロング・アンド・ワインディング・ロード / ビートルズ
15.ドーター・オブ・ダークネス / トム・ジョーンズ
16.ウッドストック / クロスビー,スティルス,ナッシュ&ヤング
17.明日に架ける橋 / サイモンとガーファンクル
18.ハートブレイカー / グランド・ファンク・レイルロード
19.明日に向う道 / ショッキング・ブルー
20.スピリット・イン・ザ・スカイ / ノーマン・グリーンバウム
「レット・イット・ビー」や「明日に架ける橋」など、今やスタンダードになってる曲がチャートに入っているところが凄いですね。 フランシス・レイ楽団の「雨の訪問者」のような映画音楽がチャートインしていますが、この頃は珍しくありませんでした。
昔は1ドル360円でしたからね!
今にして思えば、とんでもない時代でした。
考えてみたら、月曜日に投稿した方が良かったですね(笑)
雨の月曜日にはカーペンターズの「雨の日と月曜日」をと思ってるんですがうっかりしてました。
ゲス・フーはどちらかというと「アメリカン・ウーマン」より「シェア・ザ・ランド」に懐かしさを感じます。