男っぽいバンドでした!
途中からAOR風に路線変更しましたが、デビュー当時はガチガチの硬派バンドだったシカゴ、70年に洋楽を聴き始めた頃、洋楽アーティストで最も人気がありました。
そして今日ご紹介する「長い夜」がシカゴ人気の火付けとなりました。
この曲を聴くと夢中になって聞いていたラジオの深夜放送を思い出します。
タイトルからして「長い夜」なんて深夜放送向きですよね!
名邦題です!
実はこの「長い夜」という当たり前な邦題が、実に見事な邦題なんです。
「えっ、何で?」と疑問を持たれる方は多いと思います。
そりゃそうですよね、松山千春も同名異曲の大ヒットを飛ばしてるし、極々、ありきたりのタイトルであることは否定しません。
ならどうして?
それは実際のタイトルが「いくら何でもこりゃないだろう!」だからなんです。
25 Or 6 To 4
そもそも洋楽のタイトルって、安易に歌詞の中、特にリピート、繰り返され歌われる歌詞をそのまんまタイトルにしている場合が圧倒的に多いんですよね。
勿論、日本の曲の多くの曲もそうなんですが、繰り返されるフレーズがタイトルに向かない場合や単純過ぎて芸がないものは、歌詞の内容のイメージに合う言葉を選んでタイトルとしてる場合が結構あると思います。
シカゴの「長い夜」に話を戻すと、この曲の英語タイトルは“25 Or 6 To 4”・・・
これを英訳する「午前4時まで25、6分」というあっと驚くタイトルなんですよ!
もしも、そのままの「午前4時まで25、6分 / シカゴ」だったら、あれ程、売れたのか?
やはり「長い夜 / シカゴ」にしてよかった!
さて「長い夜」ですが、少なくともシカゴが日本で大ブレークしたのは間違いなくこの曲のお陰、破壊力満点の大迫力で最後まで押し切った、まさにブラスロックの名曲中の名曲!
柔な男の対極だったシカゴのイメージ
イントロの、ベースのダンダンダンダンダンッ!(トコトンッ!)ダンダンダンダンダンッ!(トコトンッ!)♬♪
これを初めて聴いた時、痺れましたねえ~テリー・キャスのワウペダルを使ったギター~しびれました!
他のどの曲よりも印象的で、次に入るブラスがまたカッコいい!
ブラス・ロックなんて初めて聞く言葉でしたし、柔な男のイメージから、かけ離れたシカゴのサウンドが思春期の少年の心に響きました。
ハイトーンの勢いのあるリード・ヴォーカルに負けじと挑みかかるようなコーラスも素晴しい!
今回も、ロシアとウクライナの方がいる最強のシカゴのカバーバンド“Leonid & Friends”で聴いてもらいます。
25 Or 6 To 4 - Leonid & Friends
ストーンズの「悪魔を憐れむ歌」やピンクフロイドの「青空のファンタジア」「虚空のスキャット」「夢に消えたジュリア」なんかも好きです。
「吹けよ風呼べよ嵐」とか。「悪魔の呪文」とか。
曲のイメージに合っているのがいいですね。
この頃の邦題があった曲は全部邦題で覚えてますよ。
「西暦2525年」は年明け早々にでもアップ予定です。
1969年作ですから、この曲と1年違いです。
邦題良いですね。同じ頃かわからないのですが「西暦2525年」という曲もよく聞いていました。
変な題名なのでよく覚えています。
お陰様で記憶を回復する治療を受けているようで、感謝しています。